SPIでは、言語力を問う問題として、「語句の意味」が出題されます。

この問題では、文中にある言葉の意味と合致する意味を選択肢の中から選ぶ問題です。

語句の意味が苦手な方もいるでしょうが、あらかじめできる限り多くの語句の意味を覚えておけば、スピーディーかつ正確に解けるでしょう。

実は、SPI対策で最も高得点が狙えるのが語句の意味なのです。

そのため、語句の意味に備えて重点的に対策しておきましょう。

本記事では、SPI言語の語句の意味が苦手な方でもできる対策法を紹介します。

実際に例題や解き方のコツも解説していくので、ぜひ最後までお読みください。

SPIの「語句の意味」とは?

SPIの語句の意味の問題では、問題文の中で指定された言葉の意味を選ぶものです。

テストセンターで試験を受けると、全体の所要時間は12分、出題数は41問です。

全問を解くには、1問あたり約20秒で解かなければなりません。

そんなに早く解けないと思った方でも、大丈夫です。

指定された語句の意味と合致する答えを選ぶというシンプルな問題なので、語句の意味さえたくさん覚えておけば正答率は上がります。

それでは早速例題と対策をみていきましょう。

語句の意味が苦手な方も、出題傾向に慣れることで本番は自信を持って臨めます。

SPIの「語句の意味」の例題

ここでいくつか例題を出すので、ぜひ解いてみてください。

問題1-1(語句の意味)

問題

下線部の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

 

未熟なのにいかにも通じているようなふるまいをすること、あるいはそうする人

 

選択肢

A. 得意顔

B. 半可通

C. 知ったかぶり

D. 物知り顔

E. したり顔

解答・解説を表示

編集者からワンポイントアドバイス

言語の語句の意味の問題では、語句の知識はもちろんですが、知らない言葉であっても分かる部分から推測して解く能力が重要になります。普段から知らない言葉を調べる前に推測する癖を付けましょう。

この問題は、問題文の細部まで丁寧に読むことで、意味を知らなくても選択肢のうち3つを消去できます。下線部の言葉は「〜人」で終わっているため、人を指し示せるものが答えとなります。選択肢を見るとA、D、Eは「〇〇顔」となっていますが、物知りな人の事を物知り顔と言うことはできないように、「〇〇顔」という言葉で人を指すことはできません。従ってBとCに絞れます。そして、「半可」から「生半可」という語を想起できれば、積極的にBを選ぶことができます。

 

SPIの「語句の意味」を解く時のコツ

 

上記で例題を解いてみていかがでしたか。

いかに正解できるかは、どれだけ語句の意味を覚えていたかによって決まるといってもいいでしょう。

上記の例題で間違えてしまった方も、これから対策しておけば間に合います。

対策といってもそんなに時間がかかるものではありません。

ポイントは2つだけです。

 

1.ボキャブラリーを増やす

2.漢字から推測する

 

ボキャブラリーを増やす

 

ボキャブラリーとは「語彙」のことです。

ボキャブラリーが豊かな人は、書き言葉や話し言葉でも表現力が豊かになります。

語彙を増やすと使える言葉が増えるので、結果的に表現力豊かになれるのです。

あなたもぜひ語彙量を増やしてボキャブラリー豊かになってください。

正答率を上げられるかは、いかに多くの語彙を覚えるかにかかっています。

インプットする語彙の量が増えれば、それに伴い正答率も上がるでしょう。

問題文にある語句を見て、パッと意味が思い浮かぶようになります。

すぐに選択肢から選んでいけば時間短縮にもなるでしょう。

ボキャブラリーを豊富にしておけば、選択肢の中でどの意味が間違っていて、どの意味が当てはまるか瞬時にわかるようになります。

反対にいえば、語彙量が足りない方は選択肢を見てもどれが間違っているかわからず、消去法が使えず迷ってしまうでしょう。

迷っているとすぐ時間はなくなってしまいます。

ですから、語句の意味の問題を解くには、語彙量を増やすことが先決です。

語彙の意味に自信がない方は、おそらく語彙の量が不足しているのです。

だから自信が持てません。

しかし、これから語彙の意味を学んでボキャブラリーを増やしていけば大丈夫です。

そして語彙の意味を覚えたら、できる限り多くの練習問題を解きましょう。

語彙量を増やすには、より多くの文章を読むのも効果的です。

語彙をインプットする時は、具体的に次のような方法をとるといいでしょう。

 

それぞれについて詳しく解説していきます。

問題集で練習する

語句の意味の問題が出題されている問題集を使いましょう。

問題集で練習してみるのです。

いざ問題を解いてみると難しく感じることもあるでしょう。

実際に解いてみた結果があまり良くないと自信をなくしてしまいますよね。

ですが、最初はそれでいいのです。

間違えることも実は対策になります。

というのも、間違えたとしても正解が何だったか知ることでインプットできます。

新しい語句を知るきっかけになるのです。

新たに覚えることが増えるのですから、むしろ最初はいっぱい間違えたほうが得ともいえます。

間違えるたびに新しい語句の意味を学べるだけでなく、出題傾向にも慣れることができます。

間違った場合はただ正解を見るだけではなく、復習できるようにメモしておきましょう。

 

普段から書籍や新聞を読む

 

語句の意味の問題で出てくる語句は、新聞や本でもよく使われるものが多いです。

ですから、普段から書籍や新聞に目を通す習慣を持ち、さまざまな言葉に触れることをおすすめします。

語句の意味をあまり知らず、苦手意識がある方は、普段からあまり活字を読んでいない可能性があります。

普段から活字に親しんでいると、自然に目に入ってくる語句の量が増えるため、語句を学ぶ機会が増えてきます。

毎日長時間でなくてもいいので、空いた時間を使って書籍や新聞を読んでみてください。

日常生活の中で語句の知識をつけていけるので、机上学習が苦手な方でも取り組みやすいはずです。

書籍や新聞を読んでいて意味のわからない語句を見つけたら、すぐに調べる癖をつけるといいでしょう。

そして後で振り返られるようにメモしておくことです。

漢字から推測する

 

語句の意味の問題で正解するための対策の一つとして、漢字から予想する方法もあります。

どんなに勉強していても、本番ではまったく知らない語句に出くわすこともあるかもしれません。

その時に焦らないように、わからない言葉が出てきても推測する癖をつけましょう。

例えば、語句の意味の練習問題を解く時や、新聞や書籍の活字を読む時、わからない語句が出てきてもあえてすぐ調べようとしないことです。

まずは意味を自分なりに推測し、後でその推測があっているかチェックしましょう。

まったく知らない語句なのに意味を予想なんてできないと思うかもしれませんが、漢字から予想できる場合もあります。

たとえその予想が間違っていても、自分の頭で考えて予想したことにより、その語句の印象が残りやすくなります。

その結果、記憶の定着率が高まり、覚えやすくなるのです。

本番では意味のわからない語句が出てきても辞書を引くことができません。

そのため、練習段階から「わからなかったらまず漢字から推測する」という習慣をつけましょう。

この習慣をあらかじめつけておけば、本番で意味のわからない語句が出てきても焦らず対処できるでしょう。

漢字から推測し、自分なりに答えを取捨選択できます。

SPIは基本的に選択問題なので、選択肢の中には明らかに間違っているものと、意味が近そうなものに分かれています。

漢字から推測することで、明らかに間違っているものと意味が近そうなものとを分類し、選択肢を絞り込めるでしょう。

まとめ

SPI言語の語句の意味を解くコツを紹介してきました。

語句の意味の問題が苦手だと感じるなら、語彙の量がまだまだ足りない可能性があります。

語彙の量を増やすことで正答率を上げることができるので、早速今日から語句の意味を学び始めましょう。

 

例題を解く

語句の意味011
次の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

他人の話に耳を傾け、理解しようとする様子

例題:

A. 無関心

B. 傾聴

C. 鈍感

D. 横柄

E. 閉鎖的

解説を詳しく見る

用例:熱心に相手の話を傾聴している。

無関心→興味を持たない
鈍感→感じ取る能力が鈍い
横柄→威張った態度
閉鎖的→閉じこもって他人と交流しない

解説を詳しく見る

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語句の意味010
次の言葉と、意味が合致するものを1つ選びなさい。

何事も熱心に取り組み、努力を惜しまない様子

例題:

A. 怠惰

B. 無気力

C. 精力的

D. 消極的

E. 退屈

解説を詳しく見る

用例:彼女は常に精力的に仕事に取り組んでいる。

怠惰→怠けている
無気力→やる気がない
消極的→積極的でない
退屈→興味が持てない

解説を詳しく見る

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