はじめに
SPIの勉強方法に困る人は多く、どう対策すれば良いかわからずに悩む方は多いでしょう。
SPIには「能力検査」と「性格検査」があり、効果的に対策していかなければ合格することは難しいと感じる人もいます。
この記事では、SPIの勉強法を解説するだけでなく、効果的に勉強を進めるためのスキマ時間の活用方法も紹介します。
SPIの勉強法|効率を求める4つの勉強方法
SPIの効率的な勉強方法には4つのパターンがあると言えます。
- SPI問題集を徹底的に解く
- 問題パターンを覚える
- 時事問題対策で新聞を読む
- SPI模擬試験に挑む
それぞれの勉強法を解説します。
SPI問題集を徹底的に解く
SPIの問題集を徹底的に解きましょう。最も基本的な勉強方法ですが、「徹底的に」がポイントです。
SPI試験の問題には傾向があり、それぞれの問題集には傾向を踏まえた問題が掲載されています。
どのページにどんな問題が載っていたかを覚えるくらいまで学習することで、本番の試験でも落ち着いて解答できます。
また本番では問題を解くための時間が制限されています。
1問あたり1分以内で解かなければいけない場合も多く、問題集を徹底的に反復しておくことで解法を瞬時に思い出せるようにしておきましょう。
SPI問題集を選ぶ5ポイント
SPI対策として問題集を選ぶには、5つのポイントを抑えておくと良いでしょう。
- 対応しているSPIの種類を確認する
- 実施方法を確認しておく
- 問題集か解説書を選択する
- 自分に合う難易度を選ぶ
- 最新版を選ぶ
対応しているSPIの種類を確認する
SPIの種類は3つあります。
- 高卒採用向けSPI3-H
- 大卒採用向けSPI3-U
- 中途採用向けSPI3-G
それぞれに出題内容や難易度が異なります。
そのため、自分が受けるSPIの種類を確認しておかなければ、実際の試験で問題傾向が異なる問題を解かなければいけなくなります。
また事務職・一般採用者向けSPI3-R・SPI3-N、SE職向けSPI-Bもあります。
それぞれの検査では審査方法や評価基準、対策方法が異なるため、適切に問題集を選ぶことが大切です。
実施方法を確認しておく
SPIの実施方法は4つあります。
- Webテスティング
- ペーパーテスティング
- テストセンター
- インハウスCBT
試験会場や出題範囲が異なるため、SPIの勉強をする際には把握しておくことが大切です。
実施方法がわからない場合、すべての実施方法に対応している全方式網羅の問題集を選ぶようにしましょう。
問題集か解説書を選択する
SPI対策の書籍には「問題集」と「解説書」があります。
勉強が進んでくると問題集を繰り返すことが重要ですが、全く知識がない状態で問題集に挑むと全く勉強が進まないこともあります。
就職活動を始めたすぐであれば解説書を選び、基礎的な内容を把握してから問題集に挑むと良いと言われています。
しかし問題集の中には解説書と問題が一緒になっているものもあり、自分に合う問題集を選ぶことが大切です。
ただし1冊か2冊程度の書籍に限定するようにします。複数の書籍を購入しても、すべてを網羅的に学習することは困難だからです。
少ない書籍数でも問題傾向やパターンを把握できるため、何度も繰り返して解くことをおすすめします。
自分に合う難易度を選ぶ
SPI試験の問題に慣れていない場合、難しい問題が少なくページ数も少なめの問題集を選ぶようにすると良いでしょう。
勉強が進んでくると難易度をあげていくようにし、ページ数も多めにしていきます。
最初から難易度が高くページ数が多いものを選んでしまうと、勉強する気力そのものが亡くなってしまう可能性があるからです。
SPI試験対策に限らず、勉強方法として以下のことをおすすめします。
- 段階的にレベルアップする
- 1冊の問題集を5回は繰り返す
- 問題集の8割以上が解けるようになる
- 次の問題集を探す
1冊の問題集を繰り返すことで、8割以上の問題を覚えるはずです。
問題に対する答え・解法を覚えた段階で次の問題集を探すようにしてみましょう。
最新版を選ぶ
SPI試験は多くの企業が導入している適性検査です。
そのため中古販売している書店でも、問題集を販売していることがあります。
しかし、内容が更新されていることが多いため、最新版の問題集を選ぶほうが良いでしょう。
SPI試験は、大学入試等とは異なり毎年更新されるのが普通です。
そのため古い書籍で勉強していても、今年は全く異なる傾向になっていることも少なくありません。
問題パターンを覚える
問題集を繰り返し解くことで、問題パターンを覚えていきましょう。
特に非言語分野の問題は、出題傾向が偏ることもあります。
そのため苦手分野の問題が多く出題されてしまうと、極端に得点を落としてしまう人もいます。
2冊程度の問題集を反復学習しておくと、およそすべての問題傾向に対応できるようになるはずです。
どんな問題が出題されているか、どんな問題でつまづくことが多いかを把握しておきます。
特に自分がつまづきやすい問題傾向は、パターンとして覚えることが大切です。
仮に解法を完全に理解できなくても、問題を解くことは可能になるでしょう。
実際のSPI試験では、選択肢から答えを選ぶことが多いです。
そのため解法を理解できていなくても、解き方をマスターしておけば正答できる可能性は高まります。
時事問題対策で新聞を読む
SPI試験には時事問題として出題されることはありません。
そのため就活中の人は、時事問題を無視してしまうことがあります。
しかし企業によっては、SPI試験の結果を参考にして面接で時事問題を問う場合があります。
例えばSPI試験の性格診断で「社交的」と判断されることがあります。
しかしSPI試験だけでは内弁慶的に社内で活躍できるのか、それとも初対面の人にも友好的に接することができる社交性があるのかはわかりません。
時事問題に関する知識をもっていることで社内外どちらで活躍できるか判断するため、企業は面接で時事問題を問うことがあるでしょう。
また一般常識として時事問題に興味があることは大切な一面です。
日頃から新聞を読むなどして、時事問題に対する興味・関心を養っておきましょう。
SPI模擬試験に挑む
SPI試験の勉強が進んでくると、模擬試験に挑んでみるようにしましょう。
SPI模擬試験では、実際の試験と同じような環境で試験を受けることができます。
そのため試験を受ける環境に慣れることができ、自分がつまづきやすい問題傾向を把握するのに役立ちます。
また、模擬試験の種類によって、他の受験者の平均得点や合格判定が出るものがあります。
現在の自分の立ち位置を判断するのに役立つため、知識が増えてきた段階で模擬試験を受けてみると良いでしょう。
SPI勉強法より前にSPI試験を知る
SPIに出題される問題の範囲は、中学や高校で習った内容が中心です。しかし解き方を忘れていることも多いため、改めて練習を重ねておかなければ高得点は狙えません。
SPI試験とは?
SPIとは、リクルートマネジメントソリューションズ社が開発した適性検査のことで、2024年では約15,500社が選考に取り入れています。
「能力検査」と「性格検査」にわかれており、能力検査で実施される「言語(国語)・非言語(数学)」を学習しておくことが求められます。
また「性格検査」では、組織内で活躍できる人間性を問われる問題が出題されるため、自己分析を通して自分のことを知っておくことが大切でしょう。
SPI試験「能力検査」に出題される問題とは
SPI試験の能力検査は、言語と非言語にわかれています。
言語分野では、語句の意味や文法などが理解できているかを問われます。非言語分野では、数学の問題や論理問題が出題されることが多いです。
言語分野の問題
言語分野では、以下の8つの問題が出題されることが多いです。
- 二語の関係性
- 語句の意味
- 語句の用法
- 文の並び替え
- 空間補充
- 熟語の成り立ち
- 文節の並び替え
- 長文読解
言語分野では言葉に関する問題が出題されることが多いです。
社会人としての日常をおくるために必要な語彙力をチェックされていると考えるべきかもしれません。
中学や高校で学んだ国語を復習するイメージをもち、正しい言語能力を身につけましょう。
非言語分野の問題
非言語分野では、以下の16項目からの出題が多いと言えます。
- 推論
- 順列・組み合わせ
- 確率
- 割合
- 損益算
- 料金割引
- 仕事算
- 代金清算
- 速度算
- 集合
- 表の解釈
- 特殊算
非言語分野では、数学的な問題が出題される傾向が強いです。
受験者を悩ませる傾向にあるのが「推論」で、中高一貫校の中学入試で出題されるような問題が多いと言えます。
公立中学出身者は、初めて出会う問題の可能性もあるため、問題集を活用して練習しておくことが大切です。
SPIの勉強スキマ時間
SPIの勉強はスキマ時間を活用して学習することができます。
移動中や寝る前などのスキマ時間を活用して暗記系の問題を集中的に覚えるのが効果的と言えるでしょう。
SPIの勉強には30〜50時間は確保したほうが良いと言われており、試験の日程から逆算して対策を始めることが大切です。
スキマ時間を活用することで十分合格のチャンスを作り出せる可能性は高いです。スキマ時間を上手に活用しましょう。
ここでは、SPIの勉強で使えるスマホアプリを紹介します。
SPI Lite【Study Pro】
学習効果を追求したSPI対策アプリで、言語・非言語分野の問題を収録しています。
苦手なジャンルがひと目でわかり、全問題に詳しい解説がついています。
問題を解く過程を手書きメモに残すことができるため、後から復習する人にとっても重宝するアプリと言えるでしょう。
SPI言語・非言語 就活問題集-適性検査SPI3対応-
「SPI言語・非言語 就活問題集-適性検査SPI3対応-」は、SPI3の能力検査で出題される言語・非言語の両方を対策できるアプリです。
就活メディアが監修しており、累計ダウンロード数は100万を突破しています。
出題傾向を踏まえた問題が出題され、何度も繰り返し解くことで知識の定着をはかります。
スキマ時間に活用しやすいため、多くの人がダウンロードしているアプリです。
SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリ
「SPI言語・非言語対策問題集 就活/転職対策アプリ」は、言語・非言語・英語までを対策できるアプリです。
2025卒、2026卒の就活・転職活動やインターンシップの選考対策にも対応しており、最新情報を踏まえた対策が可能です。
過去のSPIや各企業就職試験の出題傾向を独自解析されており、SPIの形式を中心にしながら、その他の頻出問題をカバーします。
500問以上が収録されているにも関わらず、すべての問題が詳しい解説付きです。
ベネッセコーポレーションと提携し「StudyCast」と連携することで、学習記録を自動化することもできます。
まとめ
SPI試験の勉強法は、問題集を繰り返し学習するのが基本です。しかし同じ問題ばかりを解いているだけでは、実際の試験の緊張感に慣れないこともあるでしょう。
模擬試験を活用することで、試験環境に慣れることができます。
またスキマ時間を活用してSPIの勉強をするには、アプリを活用するのが効率的と言えます。少ない時間を活用しながら、SPIを突破できるようにしておきましょう。