記事更新日:2024/1/31/
SPIを効率的に攻略するためにはどうすればいい?勉強の始め方からコツまで解説

はじめに

現在、多くの企業が採用に取り入れているのがSPIです。

エントリーシートや面接を通過してもSPIの結果が悪く、選考を突破できなかった話をときどき聞きます。

SPIを通過するためには少なからず対策が必要になるでしょう。

しかし、就活ではSPI以外にもエントリーシートや面接の対策も必要なため、SPIだけに時間はかけられません。

SPIを対策するには効率良く勉強していく必要があります。

限られた時間を有効に使い、SPIを突破していきましょう。

SPIは対策が必要か?

SPIで出題される範囲は中学卒業レベルのものが中心です。

そのため大学に通っている就活生からすれば、対策をしなくても解けると考える人も多いです。

しかし、SPIと大学の試験勉強の範囲はだいぶ違います。

SPIでしか出題されないような問題も存在しますし、試験形式にも慣れていないと思わぬ苦戦をするでしょう。

中学卒業レベルだから大丈夫、大学受験を経験したから問題ない、と油断せず対策を進めることをおすすめします。

各分野でなぜ対策が必要なのか解説します。

それぞれ確認し、対策が必要な理由を把握しておきましょう。

言語問題

言語問題は語彙や熟語の問題が高確率で出題されます。

そのため語彙や熟語の意味を知っていないと解くのは困難です。

語彙や熟語を知っていれば問題を解くのは簡単で得点を稼ぎやすくなります。

言語問題では、いかに熟語の意味を知っているのかが重要と言えるでしょう。

非言語問題

非言語問題は公式と解き方を知っていないと回答が難しいです。

小学校や中学校で習う範囲も多いですが、料金問題や仕事算、損益算など学校の授業ではあまり使わない問題がSPIでは出題されます。

高得点を狙うためには出題される問題の公式を覚えておきましょう。

構造的把握力

一部の企業ではSPI試験に構造的把握力を出題する企業も存在します。

構造的把握力とは、物事の関係性や共通事項を探し、構造を把握して回答する能力のことです。

与えられた情報を整理し、持っている情報と紐づけたりして答えを導きましょう。

構造的把握力は学校の授業で習うことは滅多にないです。

そのため対策をしないと解けなかったり、解くのに時間がかかる可能性があります。

構造的把握力を出題する企業は少ないと言われていますが、選考を受ける企業が出題する企業の場合は対策をおすすめします。

参照ページ:構造的把握力検査は難易度高め? 高得点を取るコツを例文付きで解説 | キャリアパーク就職エージェント (careerpark-agent.jp)

SPIの勉強をする際は自分の現状を知ろう

SPIの勉強をする時に、いきなり問題集を開いて勉強を始める人がいます。

時間が有り余っていて、徹底的に勉強したい場合は問題ないですが、時間がない中での対策としては効率が良いとは言えません。

まず1度模擬テストを受けてみることをおすすめします。

模擬テストを受けることで、自分の現在の実力を確認できるでしょう。

模擬テストは問題集に載っていたりしますし、インターネット上でも受検できるサイトも増えています。

模擬テストを受け、今の自分の苦手分野を把握しましょう。

その苦手分野を中心に勉強をしていく方が効率良く対策できます。

得意科目をさらに伸ばそうとしてもあまり点数は上がりませんが、苦手科目を克服すれば大きな得点力向上が狙えるでしょう。

目標を立てる意味でも、まずは模擬テストを実施してみて、自分の立ち位置を把握してください。

自分の受ける企業の出題傾向を把握する

SPI対策をするにあたり、自分が受けたい企業の出題範囲はできるだけ確認しておきましょう。

的外れな対策をしても時間がもったいないです。

毎年SPIを実施している企業は、出題傾向が偏ることがあります。

企業の人事の方が範囲を教えてくれる場合がありますし、インターネット上に出題傾向が掲載されている企業も見受けられます。

自分の受ける企業の出題範囲を調べて、その範囲を中心に対策を進めると高得点に繋がりやすくなるでしょう。

SPIの効率的な勉強方法

SPIを通過するための効率的な勉強方法をいくつか紹介します。

どの勉強方法もSPIを突破するうえで重要な方法となっているため、実践できるものから少しずつ取り組んでいくと力もついていくでしょう。

問題集を選ぶ

SPIの対策で重要なのは問題集を解くことに尽きます。

SPIの問題は、学校の授業で見かけない問題も多く、専用の問題集での対策が大事です。

そのため問題集選びは徹底しましょう。

現代では問題集もかなりの数が出版されており、選ぶのに迷うこともあるかもしれません。

さまざまな問題集を同時に解こうとしても、かえって効率が落ちる可能性が高いです。

1冊の問題集を選び、その問題集を解き終わったら次の問題集に移行するのをおすすめします。

自分が苦手な科目を中心に対策できる問題集を選んだりするのも有効でしょう。

時間を有効活用

時間を有効に使用し、少ない時間でも対策を進められるようにしましょう。

隙間時間に問題を解いたり、一気に問題集を解くのが苦手な方は、1日2時間の勉強を30分4回に分けて勉強するなど工夫すると対策が進めやすくなります。

就活が本格的に始まると、面接やエントリーシートで時間は取りづらくなるでしょう。

時間を有効活用できると今後の生活でも活かされますので、空いた時間を活用して対策を進める癖をつけましょう。

性格検査は嘘はつかず直感で回答する

SPIの性格検査は正解はないものの、300問と膨大な問題に回答する必要があります。

1問に悩んでいる時間はないため、直感で素早く答えていきましょう。

性格検査は就活生の考え方や、性格を見るために実施していることが多いです。

性格検査で心象を良く見せようと、嘘の回答をしたくなることもあるかもしれません。

しかし、性格検査の結果は面接やエントリーシートの照らし合わせに使われる場合もあります。

ここで嘘をついていることがバレてしまい、選考に影響を及ぼすことも考えられます。

完璧な人間などいないことは企業側も理解していますので、性格検査は自分に正直に回答しましょう。

また、正直に回答を進めても回答に詰まる問題が出てくるかもしれません。

性格検査もあらかじめ問題集で解いてみて、悩みそうな問題に対する回答を決めておくと時間内にすべての回答を埋められるでしょう。

参照ページ:SPIの効率的な勉強法6選|おすすめアプリや書籍も紹介 | 就活の未来 (shukatsu-mirai.com)

効率良く対策するための問題集の選び方

問題集選びがSPI対策で重要と解説しましたが、いざ選ぶとなるとどのような問題集を選べばいいのか悩む人は多いです。

問題集の選び方を把握しておけば、自分に合った対策がしやすくなり、効率化が進みます。

勉強したい科目で選ぶ

問題集の中には1つの科目にポイントを絞って解説しているものが存在します。

自分が苦手な科目を集中的に勉強できれば、効率化につながるでしょう。

万遍なく対策したい場合は、出題範囲を広くカバーしている問題集を用意しましょう。

問題集には過去問や模試が付録されたものもあるので、実践的な対策をしたい場合におすすめします。

対策期間で選ぶ

SPIの対策にどれだけの時間がかけれるかで問題集を選びましょう。

毎日少しずつ対策に時間を充てられるなら、範囲を広く解説した問題集が有効です。

反対に短期間で対策をしていくなら、問題を多く解ける問題集が有効でしょう。

問題集の選択を誤ると効率の良い対策は難しくなります。

問題集を選ぶ際は、自分の取れる時間を考えて選ぶのが重要です。

最新の問題集を選ぶ

SPIの問題集は毎年出版がされており、それまでの出題範囲や傾向を押さえていることが多いです。

そのため問題集は極力新しいものを選ぶようにしましょう。

最新の問題集で対策しておけば、実際のSPIでも似たような問題が出る可能性が高くなります。

古い問題集を解くよりも、新しい問題集で対策を進めた方が出題傾向に対応できるでしょう。

参照ページ:【SPI問題集おすすめ14冊】選び方のコツと効率的な使い方とは | キャリアパーク[就活] (careerpark.jp)

各科目の勉強法

SPIでは言語問題、非言語問題、英語、構造的把握力、性格検査の最大5つが出題されます。

言語、非言語、性格検査を出題する企業が多く、英語と構造的把握力を出題する企業はそこまで多くないです。

これらの科目の勉強法を押さえておくことで、効率良く対策を進められるでしょう。

言語問題

言語問題には試験の形式ごとに出題される範囲が異なる可能性があります。

テストセンターとペーパーテストでは、二語の関係、熟語の意味、語句の用法が出題されやすいです。

一方でWebテスティングでは、文の並び替えと空欄補充が出題されやすいと言われています。

自分の受検する試験形式に合わせて科目の対策をすると、高得点につながりやすいです。

長文読解は得点を取れていれば出題されやすい傾向にあります。

長文問題で得点できれば他の就活生との差をつけやすくなりますが、長文問題を解くには二語の関係や熟語の意味の問題を正解する必要があるでしょう。

長文問題の対策はできるに越したことはないですが、まずは二語の関係などの科目から対策していくことをおすすめします。

非言語問題

非言語問題も言語問題同様に受検する試験形式で出題傾向を掴んでおきましょう。

中でも出題傾向が高いのは推論、集合、確率、割合、料金計算、順列、仕事算あたりです。

出題があまりされない科目を対策するよりかは、出題されやすい科目を中心に対策した方がいいでしょう。

非言語問題の勉強法としては、公式を覚えてひたすら問題を解きましょう。

反復練習をすることにより問題にも慣れますし、解くスピードも上がります。

非言語問題は計算する時間が必要になるため、計算スピードが遅いと制限時間以内に問題を解けない可能性があります。

素早く問題を解けるようになるためにも、繰り返し問題集を解いて回答スピードを向上させましょう。

英語

英語は出題形式が固定化されているため、他の分野より対策がしやすいでしょう。

英語で出題される科目は同意語・反意語、空欄補充、英英辞典、語文訂正、和文英訳、長文読解の6科目です。

英語の難易度は大学入試レベルではなく、最低限の知識でも高得点を狙えます。

ただし、英語を取り入れる企業はSPIで就活生の能力を特に重視する傾向も強いと言われています。

英語の得点も高得点を狙った方が通過はしやすいでしょう。

英語は英単語を知っていないと解けない問題が多いです。

同意語・反意語を含め、空欄補充や英英辞典など単語の意味が分からないと解くのが困難な問題もあります。

まずは単語帳を開いて英単語を覚えていきましょう。

1日10単語を覚えるなど目標を立てることをおすすめします。

SPIの問題集では、英語が載っているページが少ないケースも多いです。

単語帳で補いつつ、ある程度英単語を覚えてきたら問題集を解いていくと効率良く対策ができるでしょう。

構造的把握力

構造的把握力は物事の構造を理解し、情報を元に問題を解決する能力を測る問題です。

英語以上に出題する企業は少ないですが、学校の授業で習う科目ではないため、対策なしで解くのは難しいでしょう。

対策すれば解きやすいとも言われていますので、構造的把握力の試験を受ける場合は対策はしておくことをおすすめします。

構造的把握力の勉強法ですが、まずは問題に慣れましょう。

SPIで初めて見る問題なことが多く、そもそもどのような問題が出題されるのかを知らないケースも多いです。

解ける解けないは一旦置いておいて、まずは問題を知ることから始めましょう。

問題を見たら解き方を覚え、パターン化していくことをおすすめします。

構造的把握力は言語系と非言語系に分かれていることが多いです。

言語系では過去と未来、肯定と否定、主観と客観です。

非言語系では割合、確率、組み合わせなどを用いて解く問題が出題されたりします。

問題に応じて解き方を覚えてしまい、回答する時間の短縮をしていきましょう。

構造的把握力では問題文を読み取り、そこから答えを導き出すものもあります。

問題集を解くのも重要ですが、ニュースを見たり、新聞や本を読んだときに物事について考える癖を身に着けていると解く能力がつきやすいでしょう。

参照ページ:構造的把握力検査って何? 勉強方法やコツを例題付きで解説! | PORTキャリア (theport.jp)

問題集だけでなくスマートフォンも活用する

昔と違い、現在ではSPIの対策にスマートフォンを使うこともおすすめです。

SPIの対策アプリが提供されており、本を買わなくても勉強ができます。

スマートフォンさえあれば、空いた時間にアプリを使って勉強ができるため、効率の大幅アップが可能です。

アプリだけを使うのはおすすめしませんが、対策の補助ツールとしては十分活用できるでしょう。

スマートフォンは問題集アプリを解くだけでなく、電卓やタイマーを使ったり、問題の解説を見るのにも使えます。

対策を効率化するためにも、ぜひお手持ちのスマートフォンを活用してみてください。

まとめ

SPIの対策は企業の選考を突破するためには欠かせません。

しかし、SPIの対策だけに時間を取られるわけにもいかないでしょう。

そのためにも効率の良い対策を考えていく必要があります。

ここで紹介した対策法を実践し、無駄のないSPI対策をしてみてください。

時間を有効に使い、企業の調査や面接、エントリーシート対策にも時間を充てられるようにして、企業の内定を勝ち取りましょう。

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