記事更新日:2024/1/31/
SPIの例題を繰り返し解こう!分野別出題形式と選考通過のコツを紹介

はじめに

SPIに苦手意識がある方も多いのではないでしょうか。

しかし、企業の94%が導入しているSPIを避けて通ることはできません。

この記事では、SPIに苦手意識をもつ方に向けて、例題だけでなくSPIでつまずく人の特徴や攻略のポイントを紹介していきます。

事前準備をしっかり行い、SPIへの苦手意識を克服しましょう。

SPIについて理解を深めよう

SPIの学習を始める前に、SPIがどんなものなのか、出題の範囲や受検方法について紹介します。

すでに知っている方も多いかもしれませんが、今一度確認してみてください。

SPIとは

SPIとは、Synthetic Personality Inventoryの略語であり、直訳すると総合適性検査です。

リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査の中の一つです。

企業のおよそ94%が導入しています。

企業では、SPIの結果を就活生を理解するためのツールとし、採用後の配属や新人育成の事前情報として活用しています。

SPIの受検方式4つ

SPIの受検方法は4つに分類されます。

各受検方式と特徴をまとめていますので、参考にしてみてください。

受検方式 特徴
WEBテスティング ・企業の指定期日までに自宅などで受検する方法
テストセンター ・企業からの案内に従い、テストセンターに赴いて受検する方法
インハウスCBT ・企業が用意したPCで受検する方法
ペーパーテスト ・企業でワークシートを使用して受検する方法

出典ページ:SPI3ってどんなテスト?受験方法や対策方法も徹底解説!

SPIの出題項目

引用ページ:SPIとは?対策方法から練習問題まで大公開!全341問解説付き

SPIは能力検査と性格検査の2つに分かれます。

能力検査では知的能力を測り、性格検査では性格や人となりを測ります。

一般的に能力検査として行われるのは言語・非言語分野です。

SPI分野別出題形式・範囲を知ろう

能力検査は、言語・非言語・英語・構造的把握力の4つに分けられます。

そして、さらに各分野の中で出題形式ごとに細かく分類されます。

出題形式=単元と考えた方がわかりやすいかもしれません。

受検方式によって出題される形式は異なりますが、もとの単元内容が変わることはありません。

各分野ごとの出題範囲をしっかりと押さえ、効率的に学習を進めましょう。

言語分野の出題形式

ここでは、言語分野の出題形式を3つの受検内容に分けて紹介します。

言語分野の出題形式は以下のとおりです。

出題形式/受検内容 ペーパーテスト WEBテスティング テストセンター
二語の関係
語句の意味
語句の用法
空欄補充(3文)
空欄補充(3語)
空欄補充
文節の並び替え
文の並び替え
熟語の成り立ち
長文読解

出典ページ:SPI無料学習サイト

言語分野は10個の出題形式があり、受検方法によって出題内容が異なります。

非言語分野の出題形式

続いて、非言語分野の出題形式を紹介します。

非言語分野は、19の出題形式に分かれます。

非言語分野の出題形式は以下のとおりです。

出題形式/受検内容 ペーパーテスト WEBテスティング テストセンター
推論
確率
損益算
場合の数
集合
速度算
表の読み取り
長文読み取り
資料の読み取り計算
代金の精算
料金の割引
割引の計算
分割払い
装置と回路
物の流れと比率
不等式と領域
年齢算
整数の整理
通過算

出典ページ:SPI無料学習サイト

公式を使用する問題は受検方法に限らず、出題率が高い傾向にあります。

英語分野の出題形式

最後は非言語分野の出題形式です。

英語分野は実施する企業としない企業があり、受検方法も2つしかありません。

出題形式/受検内容 ペーパーテスト WEBテスティング テストセンター
反意語
同意語
空欄補充
英英辞典
和文英訳
語文訂正
長文読解

出典ページ:SPI無料学習サイト

英語分野には7つの出題形式があります。

言語分野や非言語分野と異なり、受検方法による出題形式に差がないのも特徴です。

SPI分野別の例題を紹介

この章では分野別に例題を紹介します。

通学時間などの時間を活用して、挑戦してみてください。

言語分野

【問題】

空欄に入る単語を選べ

夏休みには、家族で(  )に行く予定だ。

【選択肢】

A.海

B.図書館

C.空港

D.オフィス

E.学校

【解答】

答え:A

文中の「夏休みには、家族で」というフレーズから、夏休みに家族で楽しめる場所を推測する必要があります。「海」は夏休みに家族で楽しむ一般的な目的地です。他の選択肢(図書館、空港、オフィス、学校)は夏休みの家族旅行としては一般的ではありません。したがって、空欄に最も適切な選択肢は「海」です。

非言語分野

非言語分野は、公式を使用する問題と、公式不要の問題の2つに分かれます。

公式を使う問題に関しては、解き方が決まっているため比較的対策しやすいといえます。

一方、公式不要の問題は、与えられた情報をうまく整理することが重要です。

【問題】

ある商品の仕入れ値は1個あたり80円である。しかしまとめて仕入れる場合は割引がある。

51個目から100個目については1個70円、101個目以降は1個60円となる。

この商品を125個まとめて仕入れる場合の仕入れ総額を求めよ。

選択肢

A.7,500円

B.8.500円

C.9,000円

D.9,500円

E10,000円

【解答】

正解:C

125個仕入れる商品のうち

1個目から50個目は80円/個、

51個目〜100個目の50個は70円/個、

101個目〜125個目の25個は60円/個である。

80×50+70×50+25X60=4,000+3,500+1,500=9,000円

英語

【問題】

以下の語群を並び替えて(1)~(5)にあてはめ、意味の通る文章にしたとき、(2),(4)に当てはまる組み合わせを答えよ。

The book (1) (2) (3) (4) (5)  readers.

語群:  

ア:is

イ:for  

ウ:young  

エ:especially  

オ:long  

A:(2)ア,(4)エ  

B:(2)ウ,(4)イ  

C:(2)エ,(4)イ  

D:(2)ア,(4)オ  

E:(2)エ,(4)ウ  

答え: C  

The book is especially long for young readers.

この本は若い読者にとって特に長いです。

SPIでつまずく人の特徴

就活中にSPIでつまずく方も多いのではないでしょうか。

しかし、SPIは中学から高校レベルの知識で解くことができ、決して難易度は高くありません。

ここでは、SPIでつまずきやすい人の特徴を紹介します。

問題の解き方を理解していない

まず1つ目の原因は、問題の解き方を理解していないことです。

日常生活ではSPIで問われるような問題に触れる機会がほとんどありません。

そのため、学習から時間がたち解き方を忘れてしまっているのが現状です。

どんなに単純な問題でも、解き方がわからなければ正解を導くことはできません。

時間内に問題を解ききれない

2つ目の原因は、時間内に問題が解ききれないことです。

SPIでは限られた時間の中でいかに多くの問題を解くかがカギとなります。

1問に多くの時間を割いてしまうと、そのあとの問題を解く時間が不足します。

それが積み重なることが、点数が伸び悩む原因です。

本番環境に慣れていない

最後は、本番環境に慣れていないことです。

普段と違う雰囲気にのまれて本来の力を発揮できないことも少なくありません。

また、SPIはパソコンでの受検も多く、慣れない操作性に戸惑うこともあるでしょう。

まずは積極的に模擬試験を受け、本番環境に近い状況を意識することが重要です。

SPI攻略のための7つのポイント

この章では、SPIを攻略するための7つのポイントを4段階に分けて紹介します。

引用ページ:7つの手順で必ず高得点! SPI勉強法を分野別・形式別に徹底解説

POINT1:受検する企業の出題形式を事前に把握する

まずは、自分が受検する企業の出題形式を把握することです。

SPIは出題形式が4つあり、それぞれ受検方法や出題内容が異なります。

出題範囲を把握することで、効率的に学習を進めることが可能です。

採用情報にはSPI実施有無や出題形式が記載されている場合が多いので、必ず確認するようにしましょう。

POINT2:問題集を一通り解ききる

ポイント2つ目は、1冊の問題集を一通り解ききることです。

できるだけたくさんの問題に触れる方がよいと思っている方も多いでしょう。

しかし、複数の問題集に手を付けてしまうと、問題集を終わらせることが目的となってしまいます。

その結果、1問にかける学習時間が減って理解が浅くなってしまうのです。

1冊に集中して取り組むことで、問題形式の全体の傾向を把握することにつながります。

POINT3:苦手な分野は繰り返し解く

ポイント3つ目は、苦手な分野を繰り返し解くことです。

わからない問題は、解説を読みながら解き方を理解することから始めましょう。

解答を見るのは良くないと思いがちです。

ですが、悩んで時間を消費するより、解答と解き方を照らし合わせて、答えまでの過程を理解するほうが効率的でしょう。

POINT4:頻出分野を集中的に学習する

4つ目のポイントは、頻出分野を集中的に学習することです。

言語分野も非言語分野も出題形式が複数あるため、出題頻度には差が生まれます。

頻度の高い形式に絞って学習を進めることで、短期間でも得点が得られるでしょう。

POINT5:隙間時間を活用する

5つ目のポイントは、隙間時間を活用することです。

移動時間に公式を覚えたり、アプリを活用して問題を解いたりするなど、道具がなくてもできることはたくさんあります。

まとまった時間はとれなくても、隙間時間をうまく活用すれば十分に得点アップを狙えます。

POINT6:時間を意識して解く

6つ目のポイントは、時間を意識して解くことです。

SPIは限られた時間の中で、いかに多くの問題を解くかがカギとなります。

そのため、普段から時間を意識し、1問にかけられる目安の時間を把握しておきましょうね。

また、時間がかかりそうな問題は、一度飛ばしてできるところから進めていくのも一つの戦略です。

POINT7:本番形式に慣れる

最後のポイントは、本番形式に慣れることです。

時間をかけて対策をしても、本番で成果があがらなければ意味がありません。

当日に本来の実力を発揮するためには、本番の雰囲気に慣れておきましょう。

SPI学習におすすめのコンテンツ

この章では、SPI対策をする際におすすめのコンテンツを紹介します。

最近ではWEBサイトやアプリ、解説動画など、様々な学習コンテンツがあります。

自分のライフスタイルに合わせてコンテンツを使い分け、学習の効率化を図りましょう。

参考書・問題集

1つ目のおすすめコンテンツは、参考書・問題集です。

問題集は単元ごとにまとまっており、1冊の中に例題や解法、模擬テストが揃っています。

そのため、自分の進捗に合わせて長く使うことが可能です。

購入の際は、自分がわかりやすいと感じた問題集の最新版を選びましょう。

WEBサイト

2つ目はWEBサイトです。

WEBサイトのメリットはどこでも学習ができる点です。

通学中や、ちょっとした空き時間でもスマホ一つで学習できます。

最近は例題に挑戦できるだけでなく、学習状況や進捗を管理するなど、学習だけにとどまらず様々な機能を持ち合わせたサイトもあります。

まとめ

SPIに苦手意識を持っている方も多いはずです。

しかし、SPIは問題を繰り返し解くことで十分に対策できます。

SPIにはある程度傾向があり、問題を繰り返し解くことで問題のパターンや傾向が見えてくるでしょう。

まとまった時間をとることが難しい場合は、サイトやアプリを活用して隙間時間を有効活用してください。

小さな積み重ねが大きな成果へとつながります。

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