はじめに

SPIの総合適性検査について、詳しく解説していきます。
現在、日本の15,500社もの企業がこの試験システムを採用しており、就職・転職において重要な関門といえるでしょう。
就職活動や転職活動において、SPI試験対策は必須の取り組みとなっています。
現在の実力を確認したい方には、模擬試験の受検がおすすめです。
この記事では、就活生向けに、以下の情報を紹介していきます。
模擬試験の基本的な内容や、各種模擬試験を提供している企業やサイトについて詳しく解説します。
SPIの模擬試験を受ける必要はあるの?
SPIについて重要なポイントを解説していきます。
多くの企業が選考過程の一部としてSPI試験を採用しているため、事前の実力把握と対策が必要です。
SPIは能力検査と性格検査で構成され、面接では判断しづらい応募者の特性を数値化する重要な指標となっています。
大学受検と同様にSPI試験は、就職活動における最初の関門です。
確実に突破するためには、早い時期からの対策と模擬試験を通じた自己分析が重要になります。
現在は多様な模擬試験サービスが提供されており、スマートフォン対応や無料受検が可能なものもあります。
それでは各サイトの特徴を順番に紹介していきましょう。
SPI対策の必要性や試験攻略の重要ポイントについては、以下の記事で詳しく解説します。
SPI対策は必須?その理由は?万全に準備して試験を迎えるためのバイブル!
SPIの模擬試験の種類

SPIの模擬試験には次のものがあります。
- ・SPIオンライン
- ・SMART SPI-G
- ・大人塾
- ・SPI対策模試
- ・キャリタス模試
- ・リクナビ就活準備ガイド
SPIオンライン

出典:SPIオンライン
SPIオンライン模擬試験システムでは、「非言語分野」と「言語分野」の2つの無料模擬試験を提供しています。
非言語分野の模擬試験は30分の制限時間内に18問を解く形式で、実践的なSPI試験対策として活用できる選択式問題です。
各設問に時間制限は設定されていませんが、本番のSPI試験に向けた実力確認と試験形式への慣れに役立ちます。
さらに非言語分野では、5問のランダム出題による簡易版 SPIウェブテスティングも利用可能です。
言語分野の模擬試験は3分間で15問に取り組む形式です。 出題される問題はランダムに選ばれ、個別の設問に時間制限は設けられていません。
SMART SPI-G

出典:SMART SPI-G
SMART SPI-G 模擬試験システムは、3,500円で購入できる本格的なSPIツールです(期間限定で対策2,500円になることもあります)。
テストや玉手箱の模擬試験も体験できます。
スマートフォンにも対応しており、繰り返し模擬試験を受検することが可能な学習システムとなっています。
SMART SPI-Gには以下の特徴があります。
- ・本番のテストセンターと同様の試験環境を体験できる
- ・テストセンターに加え、ウェブテスティングや玉手箱の形式も学習できる
- ・SPI試験特有の形式を忠実に再現
各問題における解答のポイントや試験での戦略的なテクニックが詳しく解説されています。
第二新卒者向けに開発された模擬試験システムですが、新卒での就職活動においてもSPI試験の実践的な対策として活用できます。
購入前には無料版の「お試し模擬テスト」で試験形式を確認することがおすすめです。
大人塾

出典:大人塾
大人塾が提供するSPIテストセンターの模擬試験システムは、10分間で11問に取り組む形式です。
模擬試験の手順は簡単で、ウェブページ上の「テスト開始」ボタンを選択すると試験が始まります。
各問題には4つの選択肢が用意されており、ハードディスクからでも気軽に解ける仕組みになっています。
一般的なSPI試験における合格基準は60%から70%の正答率とされ、80%以上の正答率があれば合格圏内に入る可能性が高いとされています。
本番のSPI試験で合格できるとは限らないため、継続的な学習と実力確認が求められます
SPI対策模試

出典:SPI対策問題集
就職活動や転職活動に必要となるSPI対策模擬試験では、わずか5分で実力診断が可能です。
それぞれの業界に応じた合格判定が受けられる模擬試験システムを提供しています。
SPIの実力を手軽に確認できる模擬試験には、「言語分野」「非言語分野」「英語分野」の3つの試験があります。
本番に向けた対策としては、実際の試験時間に近い形の詳細な模擬試験も用意されているのが特徴です。
模擬試験の結果確認には無料の会員登録が求められますが、業界別の詳細な合否判定を知れます。
就職活動や転職活動に向けた、自分の最新の実力や合格ラインまでの到達度を把握したい方におすすめの模擬試験システムとなっています。
キャリタス模試

出典:キャリタス就活
キャリタス模試では、SPI・玉手箱・一般常識の模擬テストを受検できます。
全国の平均点やランキングが表示されるため、自分の苦手分野の分析や対策の優先順位の決定に役立ちます。
2025年開催分のスケジュールは以下のとおりです。
開催回数 | 内容 | 期間 |
第21回 | 玉手箱 | 1/10~1/20 |
第22回 | SPI | 2/10~2/20 |
第23回 | 一般常識 | 3/11~3/21 |
第24回 | SPI | 5/10~5/20 |
第25回 | 玉手箱 | 5/9~5/19 |
第26回 | SPI | 6/10~6/20 |
第27回 | 一般常識 | 7/8~7/18 |
第28回 | SPI | 8/12~8/22 |
第29回 | 玉手箱 | 9/9~9/20 |
第30回 | SPI | 10/10~10/20 |
キャリタス模試は毎月1回開催されており、定期的に受検することで学習の成果を実感できます。
本番の試験形式に即した内容で出題されるため、実践的な対策として活用可能です。
キャリタス模試は、本番さながらの環境で自分の実力を試し、伸ばすための絶好の機会です。
時間に余裕がある方は、ぜひ定期的に受検しSPI対策を万全にしましょう!
リクナビ就活準備ガイド

出典:リクナビ就活準備ガイド
SPIに関する総合適性検査について詳しく説明していきます。
この試験システムは、リクルートマネジメントソリューションズが提供する採用試験制度です。
グループ会社であるリクナビでも、独自の模擬試験サービスを展開しています。
リクナビの模擬試験は、能力検査と性格検査の二つを実施。
性格検査では「はい・いいえ」や「あてはまる・あてはまらない」などから回答を選択します。
リクナビの模擬試験を受検するためには会員登録が必要になります。
リクルートIDをお持ちの方は、IDとパスワードを入力することで受検が可能です。
新規の受検者は事前にリクルートIDの取得手続きを済ませておきましょう。
SPI試験の内容について
こちらでは、SPI試験の内容について記載します。
SPI試験には大きく分けて「能力検査・性格検査」の2種類があるので、それぞれについて解説します。
SPI試験の能力検査について
SPIの能力検査について詳しく説明していきます。
この検査は現場で求められる知的な能力を評価するもので、言語分野と非言語分野の2つから構成されています。
両分野とも中学・高校の基礎レベルの内容ですが、十分な準備をして試験に臨むことが大切です。
言語分野は日常的に使える能力ですが、本番での正確な解決のために事前対策が重要です。
非言語分野は数学的思考力を測る問題で構成されています。
数学が不得意な方は特に、模擬試験を活用して傾向の理解と対策を行いましょう。
企業によっては英語力や論理的思考力を測るオプション検査も実施されます。
受検科目が多岐にわたる可能性があるため、早めの準備がおすすめです。
能力検査では70分間で約70問を解く必要があります。
1問あたり1分以内での解答が求められるため、分野別の時間を計画しておくことが効果的です。
言語・非言語・英語の各分野について、より詳しい情報は以下の記事をチェックください。
例題と詳しい解説を紹介しています。
SPI試験の性格検査について
SPIにおける性格検査は、受検者の普段の思考パターンや行動傾向から、個性や適性を判定する試験制度になります。
このテストは一般的な能力検査とは独立して行われ、およそ30分間で実施されます。
約300の設問への回答が必要となり、時間を意識した取り組む姿勢が大切です。
診断項目には「行動性・動的・感情・対人関係」の4つの視点が設定されており、状況に応じて詳細な分析が加えられます。
受検前には自分自身の特性をしっかりと把握しておくことをおすすめします。
本質的な回答が求められる性格検査ですが、不自然な回答や多様な点は簡単に識別されてしまいます。
正解のない性格診断では、自分らしさを素直に表現することが重要です。
曖昧な回答をしてしまうと入社しても、企業文化との齟齬が生まれ苦労する可能性が高くなります。
配属先の決定にも影響するため、偽りの回答は将来的な転職リスクにつながります。
ありのままの自分を表現することが、長期的なキャリア形成には大切です。
試験結果は企業側のみに通知され、受検者本人には開示されることはありません。
企業への問い合わせでも開示されないため、模擬試験など成長期の自己分析が有効です。
模擬試験の結果を参考に、自分に合った企業選びを進めていきましょう。
SPI模擬試験の準備方法4選
SPIにおける模擬試験の受検準備について詳しく説明していきます。
本番試験に向けた実践的な練習には、問題集などの教材を活用した反復学習が効果的です。
前述のとおり、SPI試験はスピードが重要になります。
模擬試験を受けるなどして、自分の解答ペースを把握しておくことが成功への近道になります。
苦手な問題や時間がかかる問題を把握する
SPI模擬試験における最も重要な目標は、自分の現状を理解することです。
高得点を目指すのではなく、時間配分や不得意分野の発見に重点を置く必要があります。
日々の学習成果を確認するための機会として模擬試験を活用し、制限時間内での解答力を測定します。
練習で解けた問題でも、時間制限では正確な解答ができない場合もあります。
この記事の続きでは、SPI試験で陥りやすい落とし穴についてさらに詳しく解説していきます。
試験対策に役立つ重要な注意点も含まれているので、最後まで読んでください。
問題集や模試を解いて慣れる
模擬試験の受検後は、つまずきを感じた設問については復習が有効です。
制限時間内で解けなかった問題は、効率的な解決法を検討しましょう。
問題へ慣れることで解答速度は向上しますが、不得意分野は特に習熟に時間を要します。
苦手な問題の克服には、2回から10回程度の繰り返し練習が必要です。
問題の習得速度は、個人によって大きな差が生じる傾向にあります。
受検までの限られた時間を有効活用し、即答できるレベルまで練習を重ねていきます。
具体的な問題が知りたい方は、以下の記事を確認してください。
分野別の解説を用意していますので、重点的に学びたい項目から取り組めます。
SPIの例題を繰り返し解こう!分野別出題形式と選考通過のコツを紹介
試験会場の環境を整える
模擬試験を受けるためは、本番を想定した環境づくりが重要になります。
自宅での受検環境では、外部からの干渉を防ぎ静かな空間を確保しましょう。
快適な学習のために、騒音対策や室温調整など細やかな配慮が必要です。
環境整備のポイント | 具体的な対策 |
騒音対策 | 窓を決める、静かな部屋を選ぶ |
温度管理 | 適温に設定、換気する |
集中できる環境 | スマホをマナーモードに設定 |
照明の調整 | 目が疲れない明るさを確保 |
本番に近い環境で模擬試験を受けることで、実際の試験会場での緊張感にも慣れていきます。
体温調節ができる服装で挑む
模擬試験の際は、本番の試験会場をイメージした服装選びが大切です。
テストセンターなどの試験会場では、予想以上の室温変化に遭遇する場合があります。
着脱可能な上着を用意するなど、体温管理のしやすい服装を心がけましょう。
服装のポイント | 具体的な対策 |
上着の選択 | カーディガンやジャケットなど |
素材の工夫 | 吸湿性・通気性の良い生地 |
重ね着対策 | 薄手の長袖シャツなど |
靴下の準備 | 厚手と薄手を使い分ける |
模擬試験では、実際の試験の状況を想定した練習が有効です。
本番と同様の環境で模擬試験を実施することで、想定外の事態にも冷静な対応が可能になります。
まとめ
SPI対策における模擬試験の重要性について、解説してきました。
SPIの学習方法として、模擬試験による実践的な演習は非常に効果的な手段です。
模擬試験を活用する最大のメリットは、自分の弱点分野や時間のかかる問題を明確に理解できることです。
本番同様の試験環境を事前に経験できる点も、大きなメリットとなっています。
一般的な問題集を解くだけでは、時間的なプレッシャーがある状況下での実践力を養うことは困難です。
本番の試験では時間制限があり、普段の学習時間とは異なる緊張感を体験することになります。
定期的な模擬試験を受検することにより、時間を意識した解答スキルが身についていくでしょう
制限時間のある演習、特に時間を大切に分野や不得意分野が具体化されます。
本番で実力を発揮するためにも、模擬試験を取り入れた計画的な対策を進めていくことが考えられます。