記事更新日:2024/1/30/
【SPI対策】本の選び方や効果的な勉強法をご紹介!

はじめに

SPIは多くの企業で就職活動の際に実施される適性検査です。

志望企業の採用試験に合格するためには、対策本や問題集を使ってSPI対策をすることが重要となります。

ここではSPI対策の本の選び方や効果的な対策法、おすすめのSPI対策本について解説していきます。

今回の記事は、以下のような就活生を対象にしています。

  • SPI対策の本はたくさん種類がありすぎて、どれを選べばいいのか分からない
  • SPI対策の本を選ぶ際の基準やおすすめを知りたい
  • これからSPI対策を始めるけど何からすればいいか分からない

これから対策を始めようと思っている方はもちろん、SPIの本を購入したけどどう対策すればいいか分からない方も、本記事を参考にSPI対策をしていきましょう。

SPI対策における本の選び方

SPI対策における本の選び方には以下の4つの方法があります。

  • 志望企業が実施する受験方法に合わせて選ぶ
  • 自分が受験する年度のものを選ぶ
  • SPIの対応している種類で選ぶ
  • 問題重視か解説重視かを確認して選ぶ

それぞれの方法について、詳しく紹介していきます。

志望企業が実施する受験方法に合わせて選ぶ

SPIには、テストセンター、Webテスティング、ペーパーテスト、インハウスCBTの4つの受験方法があります。

企業により実施する受験方法は異なり、受験方法により出題される範囲や内容が異なります。

自分が受験する予定のSPIの方法に合わせて、対策本を選びましょう。

それぞれの受験方法の特徴や対策本の選び方を解説します。

テストセンターでの受験

テストセンターは、専用会場に行きパソコンを使用して受験する方法です。

言語・非言語問題と性格検査に加え、企業によっては構造的把握力検査が追加されます。

構造的把握力検査は、物事の共通性や関係性を読み解く論理的思考力を測る検査であり、難易度がやや高くなっています。

出題されることは稀であり、一般のSPI対策本では対応していないことが多いです。

そのため、構造的把握力検査に特化した本を用意して対策することをおすすめします。

テストセンターのテスト結果は1年間、他企業の選考の際に使いまわすことができるのも特徴の一つです。

Webテスティングでの受験

自宅のパソコンで受験するテスト方式です。

インターンシップ選考や本選考でも、Webテスティング方式を選択する企業が増えており、一般的なSPI対策本で対策できます。

非言語問題を解く際は、電卓を用いてよいことも特徴であり、電卓の使い方に慣れておく必要があります。

ペーパーテストでの受験

企業が用意した会場にて、マークシートを使って受験する方法です。

言語・非言語問題と性格検査に加えて、外資系企業など英語を日常的に使う企業では英語テストが実施されることもあります。

英語テストは一般的なSPI対策本に記載されていないことも多いため、SPIの英語対策本を別に用意することをおすすめします。

インハウスCBTでの受験

企業のパソコンで受験する方法で、出題範囲は言語・非言語問題と性格検査が実施されます。 

転職など中途採用の際に用いられることが多く、 面接と同じ日に行われることも多いです。

 Webテスティングと同様に、一般的な対策本で対応していきましょう。

自分が受験する年度のものを選ぶ

SPIの対策本を購入する際は、自分が受験する年度に対応している最新版を選びましょう。

SPIの問題は毎年変化しており、数年に一度は大きく問題傾向や出題方法が変化します。

先輩から譲ってもらったり、フリマアプリで購入すると出費を抑えることはできますが、最新の出題傾向に対応することが難しいためおすすめできません。

最新の対策本を用意して、近年の出題範囲や傾向を把握し、質の高い対策をとるようにしましょう。

SPIの対応している種類で選ぶ

SPI の種類には大きく分けて3つ存在します。

高卒者を対象としたSPI-H、 中途採用者を対象としたSPI-G、就活生に関係する大学新卒者向けのSPI-Uです。

どの試験も非言語・言語問題、性格検査で構成されており、同じ出題範囲で構成されています。

しかし、出題内容や難易度は異なり、高卒者を対象としたSPI-Hと比較すると、中途採用者や大学新卒者向けのSPI-G、SPI-Uの方が難易度は高いです。

そのため、対策本を選ぶ際はSPIの表記だけで判断せず、どの種類のSPIに対応しているかを確認してから選ぶようにしましょう。

問題重視か解説重視かを確認して選ぶ

SPI対策の本を選ぶ際は、自分が丁寧な解説で学びたいのか、問題を多く解きたいのかを決めてから選ぶことをおすすめします。

SPI対策の本は数多く出版されており、自分自身の勉強目的に沿った内容を選ばなければ、勉強に挫折してしまうことも考えられます。

はじめてSPIを対策する方や、数学・国語の知識に自信がない方は解説重視のものを選び、SPIにある程度自信のある方や競争倍率の高い企業を志望している方は、問題重視の対策本を選びましょう。

本を使ったSPIの効果的な対策法

SPI対策の光景

ここでは、対策本を使ってより効率的なSPI対策をしたい方に向けて以下4つの方法を解説します。

  • 最初は解説を読んで問題の解き方を知る
  • ・SPI共通の分野から学習する
  • ・同じ対策本を周回してパターンを覚える
  • 時間を意識して問題を解いてみる

それでは詳しく紹介していきます。

最初は解説を読んで問題の解き方を知る

初めてSPIの勉強をする際は、問題を解いた後に解説をしっかり読み、問題の解き方を覚えるつもりで学習することをおすすめします。

SPIはある程度、解き方のパターンが決まっています。

そのため、解き方を知っているのと知っていないのでは、1つの問題を解く時間配分が大きく変わります。

特に非言語問題はこの傾向が強く、数学の公式や解法を知っていると、1問に対する時間が半分以下になることがあるほどです。

どれだけ問題のパターンを覚えているのかが、SPIの高得点の鍵となるため、SPIを勉強し始めた際は問題を解くことよりも解説を読むことを重点的に行っていきましょう。

SPI共通の分野から学習する

SPIは試験方式によって出題される範囲が異なります。

企業によってさまざまな形式をとるため、対策を始める際は共通する分野から勉強するのがおすすめです。

SPIを実施する企業は、非言語・言語問題は共通して出題されるため最初に対策を行い、企業別に実施される構造的把握力検査や英語は後に回すことで、どの企業の採用試験を受ける際でも慌てることなく対策できます。

言語問題では、「文の並べ替え」、「空欄補充」、「長文読解」はどのテスト方式でも共通して出題されます。

非言語問題では、「代金の精算」、「資料の読み取り」、「長文読み取り計算」、「整数の推測」以外の科目は共通して出題されるため、他の問題を優先して対策していきましょう。

同じ対策本を周回してパターンを覚える

SPI対策の勉強をする際は、違う対策本を多くこなすのではなく、同じ対策本を何周も解き直しましょう。

対策本を何周もすることにより、すぐに解ける得意分野や1度解いたのに間違えてしまうような苦手分野が分かってきます。

正答率の高い得意分野は、解き方を理解しており何度も解く必要はありません。

正答率の低い苦手分野では、解答を覚えるだけでなく解き方を覚えるようにすることで、応用力がつき得点UPへとつながります。

時間を意識して問題を解いてみる

SPIの問題を解く際は、時間を意識して解いてみましょう。

SPIは問題数に対して制限時間が短い特徴があります。

簡単な問題はすぐに回答する癖をつけ、難しい問題に時間をかけられるように意識していくことが大切です。

特にテストセンターやWebテスティングの方式では、1問ごとに制限時間が設けられているため、時間を意識して解くのに慣れておく必要があります。

時間をかけすぎてしまい、解答する前に制限時間となってしまうことも考えられるため、1問ずつ制限時間を設けながら問題を解いて対策することをおすすめします。

SPI対策はいつから始めるべき?

SPIの対策には最低でも30時間必要と言われています。

就職活動の本選考が始まると、エントリーシートの記載や面接対策、企業分析などで時間をとられる可能性もあるでしょう。

そのため、SPI対策を始める際は本選考が始まる3か月前の1月頃から対策し始めることをおすすめします。

そもそも、この30時間という基準は、SPIに出題される基礎や公式を把握している人の目安と言われており、問題の傾向や出題範囲を理解するのに数十時間必要です。

苦手な分野が多い人ほど、対策に時間がかかります。

3ヶ月間の期間を設けることで、最初の1か月間は問題傾向の把握やSPI全体の特徴を把握することに重点を置き、2〜3ヵ月目で苦手分野の対策や企業独自の出題にも対策をたてることができます。

就職活動では余裕の持ったスケジュール感で、ストレスをできるだけ感じることがないよう対策を立てましょう。

【25卒】SPI対策のおすすめ本をご紹介

ここでは、SPI対策をする上でおすすめの書籍を5作品紹介します。

ぜひ、対策本を購入する際の参考にしてみてください。

これが本当のSPI3だ! 2026年度版

これが本当のSPI3だ! 2026年度版の表紙

参照ページ:Amazon

ペーパーテスト・テストセンター・Webテスティングの主要な3方式の対策ができる作品です。

SPI対策本といえばこれと言われるくらい人気であり、就活生からは「赤本」の通称で呼ばれています。

講義形式で説明しているため、丁寧に解説されているのが特徴で特に基礎知識に自信がない方におすすめです。

これが本当のWebテストだ!(3) 2026年度版 【WEBテスティング(SPI3)・CUBIC・TAP・TAL編】

これが本当のWebテストだ!(3) 2026年度版の表紙

参照ページ:Amazon

Webテスティングに特化した対策本です。

SPIだけでなく、CUBICやTAL、TAPのテストにも対応しているのが特徴です。

分野別の練習問題に加えて、模擬テストも用意されており実践経験を積むことができます。

短時間で解けるような解法パターンも解説されているため、志望企業がWebテスティングの方にはおすすめの作品です。

2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集

参照ページ:Amazon

テストセンターとペーパーテストの最新問題や頻出問題を解説した作品です。

実践的な問題が数多く掲載されているので、基礎的な学習を行ってから本書を活用することをおすすめします。

2025年度版 SPI3(言語・非言語)をひとつひとつわかりやすく。 (就活をひとつひとつシリーズ) 

参照ページ:Amazon

SPI3の非言語問題・言語問題の解き方を基礎から徹底的に学ぶことができる作品です。

左ページに解説、右ページに演習問題と見開きで構成されており、解説を理解してからすぐに問題を解くことができ理解が深まりやすいのが特徴です。

就活BOOK2025 でるとこだけのSPI

参照ページ:Amazon

本書は実際の試験で出題されやすい問題順で学習することができ、すべての問題に記載されている難易度を利用すると、最短時間でSPI対策ができます。

本番までの時間がない方はこの作品で対策していきましょう。

SPI対策に関するよくある質問

SPI対策に関するよくある質問に回答しています。

ぜひ参考にしてください。

SPIを対策する際は本を買うべきか?

SPI対策には無料で受けられるWebテストや問題もありますが、SPI対策をしっかり行いたい方には、本を使って対策するのをおすすめします。

初めて対策する方はまずSPIの概要を知ることが大切であり、SPIに関する書籍は対策すべき内容が網羅的に記載されていることが多いです。

無料公開されているWebテストや問題でも対策することは可能ですが、解説や解法を読み解き、パターンを覚えるためには対策本を使うことで効率的に学習できます。

性格検査はどんな対策をするべき?

性格検査に関しては、どんなテストなのかを把握することは大切ですが、自分の気持ちに正直に答えることをおすすめします。

性格検査を企業が実施する意図としては、企業の社風や業務内容に合っているかどうかを判断し、入社後のミスマッチがないように判断材料とすることが多いです。

企業が求める性格像に合わせすぎてしまうと、適正でない環境や業務に苦労してしまう可能性が高くなります。

性格検査では、自分の気持ちに正直に答えるようにしていきましょう。

まとめ

本記事では、SPI対策における本の選び方についてご紹介しました。

SPIを対策する際は解答を覚えるだけではなく、しっかり解き方を覚えることが得点力アップのカギとなります。

ぜひ、本記事を参考に自分に合ったSPIの対策本を選び、早い段階から対策し、志望企業の採用試験に向けて準備していきましょう。

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