記事更新日:2024/1/31/
適性検査SPI3とは?例題付きでの問題・対策方式を完全攻略!

はじめに

就活生をはじめ、就職活動するうえでほとんどの企業が必要とされる「SPI3」。

就活をするうえで、「そもそもSPIは何か?大事なのか」「SPIはどんな範囲で出題して対策すればいいか」など悩みを解決したい人もいるのではないでしょうか。

企業側はSPIを実施することで、就活生の性格と知的能力を把握して、この会社で活躍できるかどうかの判断材料としています。

特に、就活生がたくさんいる企業では、面接する前にSPIで決めてしまう傾向にあるのでSPIは就活時期前から始めましょう。

そこで、今回はSPI3の解説と役割・SPI3の問題内容と例題・勉強方法について解説します。

SPIは就活をするうえで第一関門なので、楽に突破できるように対策をたてながら勉強しましょう。

最後まで読んでみて、少しでも参考にしてSPI3を効率的に攻略できれば幸いです。

SPI3とは?

SPIとは「Synthetic Personality Inventory」の略でリクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査です。

そして、適性検査は就活生の採用を決める際に、入社後もイメージ通りに働けるかを判断するために行います。

さらに、後ほど詳しく紹介しますが、「言語」「非言語」「英語」「構造的把握力」「性格適性検査」の5科目がSPI3の対象範囲です。

しかし、企業によっては実施されていない科目もあるので、志望企業のSPI範囲をサイトやチラシなどで確認しましょう。

SPIとの違いはなに?

SPI3は普段耳にすることはありませんが、SPIという言葉自体は知名度もあるため、よく混同されがちです。

SPI3の3はバージョンの名前を指しており、SPI3とSPIとは別の意味です。

  • SPI:2005年までに存在した適性検査
  • SPI3:2013年から実施している、

   テストセンター方式の性格適性検査を予約時にパソコンまたはスマホで実施

   ウェブテスティングで受検する際、問題ごとに制限時間を追加

したがって、SPIは対策する必要がなく、SPI3のみの対策で問題ありません。

SPI3の難易度は難しくない?

SPI3の難易度は決して難しくありませんが、計画性を立てないで闇雲に勉強しても受験合格は困難でしょう。

そして、SPI3は問題が易しくても問題数が多く、制限時間も短いです。

しかし、SPI3は傾向と対策をたててよく勉強すれば高い点数を取りやすいテストです。

さらに、一般的には全体の約6割正解すれば合格できるので、7〜8割を取る目標を立てるとよいでしょう。

次回以降に、SPI3の詳細内容を紹介しますので、今回の記事を参考にしてSPI3を楽に突破しましょう。

SPI3の試験範囲

SPI3の検査は大きく分けると、「言語・非言語・英語・構造的把握力・性格適性検査」の5種類あります。

それぞれの内容を以下の通りに細かく説明します。

  • 言語・・・国語の問題が主な対象で、二語の関係や語句の意味・用法などが範囲

        一般的には30分で40問くらいの問題量です。

  • 非言語・・・数学の問題が対象で、推論・金額計算・場合の数などが範囲

      一般的には30分で30問くらいの問題量です。

  • 英語・・・・英語の問題が対象で、同意語・反意語・長文読解などが範囲

      一般的には30分で30問くらいの問題量です。

  • 構造的把握・・物事の背後にある共通性や関係性を読み解く問題が対象です。

       情報分析や2つの情報から解決策を導くなどの論理的思考が範囲

       一般的には20分で20問くらいの問題量です。

  • 性格検査・・・性格や仕事の取り組み方などの範囲で、性格特徴を測定します。

       一般的には40分で300問くらいの問題量です。

SPI問題集の頻出問題対策を無料で公開

多くの就活生は多忙で、SPI対策することが困難なかたもいるでしょう。

しかし、わざわざ本屋に行って1冊の問題集を購入しなくても、SPI対策できる方法があります。

無料で問題集を解く方法は、SPIパーフェクト問題集&模試」です。

頻出問題の対策が1冊でできていて、本番と同じように解答できる模試や200問の問題集が付いています。

ぜひ隙間時間だけでも、無料問題集を活用して適性検査に合格しましょう。

企業側がSPI3を実施する理由

「SPI3を実施して何の役に立つのか?」「そもそもSPIは何が目的で検査を行っているのか」などSPI3の目的が気になりますよね。

そこで、企業がSPI3を実施する目的・理由を以下に掲載します。

SPI3の役割・目的を理解したうえで、勉強の対策を行ってみましょう。

採用基準をやりやすくする

SPI3では、履歴書や面接だけでは分からない就活生の特徴を把握します。

性格適性検査や言語・非言語などの基礎能力検査によって、就活生の長所や短所、性格が詳しくわかるようになれます

就活生が企業の求める能力が基準まで達しているかよく判断できることもSPIを導入する理由にも繋がります。

分析によって自社で活躍できそうな志望者の特徴が分かる

企業は、就活生が企業の環境や職務に合っているかをよくチェックしています。

入社後には、早期退職しないでどの配属先・チームで活躍できるか・働き続けるかを見極めることが大事です。

社員の早期退職は、社員はもちろん企業にとっても非常にダメージとなるため避けたいです。

自分に合った部署に配属されることによって、仕事に対するモチベーションアップに繋がるでしょう。

したがって、就職先のミスマッチを防ぐためにも、キャリアに悪影響を与えないといった長所もあります。

採用後に人材配置を効率的に行えるようにする

SPIは採用するまでの間だけでなく、入社後の配属先を決める際の参考として活用されます。

SPI3の基礎能力検査(言語・非言語・英語・構造的把握)や性格適性検査からは「協調性がある」「計画性がある」など、就活生の性格や特徴を細かく分析できるのです。

したがって、SPI3を活用することで部署の特徴と社員のスキルが合っているかが見えてくるので、人材配置のミスマッチが防ぎやすいのです。

SPI3の出題内容はこのようにでる!例題付き

SPI3対策の光景

SPI3では、実際にどのような問題が出るか見てみたいですよね。

そこで、各問題の例題や解答を紹介します。

実際に解いてみて、どのような問題なのか・どのくらい難しいかを体験しましょう。

言語

出題内容:二語の関係・語句の意味・語句の用法・空欄補充・文の並べ替え・長文読解

「例題」 二語の関係

上の二語の関係を考えて、同じ関係になる選択肢を選びなさい。

・バナナ:果物

・トマト:〇〇

A:果物

B:野菜

C:土

D:スイカ

答え

B(包括関係)

非言語

出題内容:推論・場合の数・確率・集合・速度算・表の読み取り・金額計算・割合・分担計算

「例題」 推論

徒競走をしたX、Y、Zから以下のような発言があった。

X 私は2着以上だった。

Y 私はXよりも先にゴールした。

Z 私がゴールした時、すでにXとYはゴールしていた。

全員が本当のことを言っているとは限らない。そこで、以下の推論がなされた。次のうち正しいものを一つ選びなさい。

選択肢

  1. Xが正しければYは必ず正しい。
  2. Yが正しければ、Zは必ず正しい。
  3. Zが正しければ、Xは必ず正しい。

答え:C

 Xが正しいとしても、XとYの順番は分からないので、Yは必ずしも正しいとは言えない。

Yが正しいとしても、XとZの順番は分からないので、Zは必ずしも正しいとは言えない。

Zが正しいとき、Zが最下位なのでXは2着以上であるので、Xは必ず正しいと言える。

英語

出題内容:同意語・反意語・単語の意味・空欄補充・長文読解

「例題」

【選択肢】

  1. knife
  1. surface
  1. plant
  1. evidence
  1. trash

答え:B

investigation:取り調べ

A    ignorance:無知

B    examination:調査

C    invitation:招待

D    investment:投資

E    devotion:献身

性格適性検査

「例題」

自分に最も近いものと、最も遠いものを選択してください。

・一人でいるのが好きだ

・初対面が相手でも人見知りしない

・グループでリーダーになって場を仕切る機会が多々ある

・すぐに緊張してしまう

SPI3の勉強攻略

ここからは、SPI3の勉強方法やテスト本番までのスケジュール調整を詳しく掲載します。

勉強の対策をしっかり立てたうえで、気軽に勉強を進めておきましょう。

問題集は1冊だけでやる

SPI3の問題集では何冊かやるよりも、1冊で何回も勉強することをおすすめします。

SPI3では、1冊だけでどのような問題がでるのか・SPI勉強対策などが具体的に書いてあるので1冊だけで十分です。

もし、1冊の問題集が7割以上解けてきて物足りないと感じたら、2冊目にとりかからずに過去問や模擬試験を受けてみましょう。

過去問と模擬試験を受けてみて、自分の苦手な部分や間違ったところがあれば、これから間違わないように取り組んでください。

苦手なところは反復練習する

苦手な分野や何回か間違っている箇所は、答え以外にも解き方や解答方法を理解するまで何回も練習しておくことが大事です。

何回か正解している場合は理解している証拠なので反復してやる必要はありません。

もし、間違った問題や解答するのに時間がかかる場合、本番でも間違うまたは時間がかかり制限時間まで間に合わなくなる状態です。

まず、問題集を一通りやってみて苦手な分野を見つけたら、解き方が理解できるまで何度も勉強しましょう。

勉強は大学3年冬時期からがおすすめ

SPI3はいつから始めればいいか悩む就活生が多いでしょう。

結論から言いますと、勉強する時期は、大学3年が過ぎる前に始めることがおすすめです。

なぜなら、就活を始める前にSPIを準備しておくと、いざ就活を始めるときにSPI時間の労力を使わずに済むからです。

さらに、大学3年時には必修単位を取ることが少ない時期な方が多いと思われますので、春休みをはじめ勉強をたくさんできるでしょう。

就活をするときに慌てて勉強して準備できなかったということがないように、余裕をもって就活に挑んでくださいね。

目安は約50時間勉強する

例えば、大学3年1月からSPIの勉強を開始して、就活開始を3ヵ月後の4月とします。

1日1.5時間勉強するとしたら1ヵ月程度で対策準備が可能です。

しかし、毎日が同じくらい勉強時間をするとは限らず、個人差も大きいので上記の内容は基準として考えてください。

まずは大学冬休みくらいに勉強をはじめて、自分の能力を早い段階で把握しましょう。

もし、問題が楽に解けるなら1日で1~1.5時間でいいですが、解くことが難しいなら勉強時間をもう少し増やすといいでしょう。

くれぐれも、SPIばかりに集中して大学の単位や自分のプライベートを犠牲にしないようにしてくださいね。

オススメ対策問題集!

問題集を1冊購入したいけど、たくさんあるからどれを選べばわからないという方もいるのではないでしょうか。

今後SPI3を始める方におすすめの問題集を以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてくださいね!

SPI3問題集の選び方を徹底解説!

まとめ

例題付き問題集を使ってSPI3を突破しましょう。SPI3の難易度は高くありませんが、勉強しないと合格が難しいので入念な対策をして勉強に取り組んでください。

問題集は1冊集中で取り組み、自分の苦手な部分を克服して就活までのスケジュール調整をすればSPI突破間違いないでしょう。

今回の記事で紹介した試験範囲や対策を参考にして、少しでもためになれれば幸いです。

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