記事更新日:2024/1/31/
SPI3問題集の選び方を徹底解説!

はじめに

SPI3は2013年から企業の採用試験で導入されており、それ以前のSPIやSPI2に代わり現在ではSPI3のみが使用されています。

長年の実施実績により、対策用の問題集が充実しており、多様な選択肢から最適な教材を選べます。

ただし、問題集の種類が豊富なので、自分に合った教材を見つけるのに苦労する受検者も少ないでしょう。

本記事では、効率的な試験対策のため、目的に応じた問題集の選び方を紹介します。

SPI3とSPIの違いとは?

現在の就職試験で使用されているSPIは、精度を向上させた第3世代の試験です。

従来の学力検査に加えて、性格適性の診断が新たに取り入れられています。

就職活動における性格診断の一般化は、この試験の導入が大きなきっかけとなりました。

受検者の知識や能力だけでなく、問題を解決する力やコミュニケーション力も総合的に評価されます。

現代の採用試験で実施される「SPI」は、ほぼすべてがこのSPI3を指しています。

参照ページ:SPIとSPI3の違いを解説!試験の基本情報や対策方法も紹介 – カリクル (caricuru.jp)

SPI3は何点取ればいいのか

SPI3は就職活動において重要な試験で、高い得点を獲得することで審査を通過しやすくなるでしょう。

選考における判定方法には偏差値による評価が取り入れられています。

企業側がSPI3テストを実施する理由は、応募者を効率的に選択することにあります。

偏差値基準を採用することで、受検者グループの中から適切な人数を選抜できるのもメリットです。

受検者の実力によって偏差値の数値は上下するため、全体の結果は試験の時期で変動します。

選考を通過するための偏差値の基準は企業によって多様で、有名企業や大規模企業ではより高い水準が設定されています。

SPI3における合格基準の目安は以下の通りです。

  • 大企業:70%程度
  • 中小企業:40~50%程度

選考基準は企業によって設定が異なりますが、SPI3テストの平均点は50%前後となります。

最初の目標として、平均点を上回れるように準備を進めることが大切です。

SPI3に問題集は必要か?

SPI3の試験内容は、中学校を卒業した程度の学力で解ける問題が多く出題されるのが特徴です。

基礎学力が十分ある受検者は、事前準備がなくても良好な結果を残せる可能性があります。

ただし、SPI3 に特有の構成や、一般的ではない出題形式が使用されることもあり、準備不足では得点を伸ばせない場合があります。

就職活動に挑戦する多くの学生は、SPI3に向けた学習を進めている状況です。

対策と、並行する受検者との実力差が生まれ、自分の偏差値が低下するリスクがあります。

選考過程で不合格となる可能性を考慮して、一定の学習時間を確保することが重要です。

SPI3の問題集はいつから始めるべきか

SPI3のテスト問題は、中学校の学習レベルに相当する内容です。

問題の範囲は広い分野に及んでおり、計算式や用語の暗記が求められるため、短時間での学習は簡単ではありません。

良い結果を得るには、正確な解答力に加えて、時間配分を意識した素早い解答力が必要です。

そのような解ける力を身につけるには、問題集などによる継続的な練習が重要となります。

本格的な就職活動が始まると、様々な準備に時間を決める必要があります。

効果的な対策として、毎日30分程度の学習を積み重ねていく方法がおすすめです。

具体的な準備期間としては、SPI3の受検日から逆算して3ヶ月前からスタートできます。

SPI3の問題集の選び方

SPI3の問題集は多数の種類が出版されているため、選ぶ際のポイントをおさえておきましょう。

ここでは問題集を選ぶポイントを紹介します。

新しい問題集を選ぶ

SPI3の問題集は毎年発売されています。

過去に発売された問題集だと出題傾向が古く、出題範囲が異なる可能性があります。

常に情報をアップデートし、最新の出題傾向を分析しているため、問題集を購入するなら新しい方がおすすめです。

新しい問題集であれば、過去の問題集をブラッシュアップしています。

自分の現在の学力で選ぶ

SPI3 向けの問題は、毎年新しい書籍が出版されています。

最新の試験傾向を反映した問題集を選択することが重要です。

古い問題集では、出題範囲や問題の内容が最新の試験と異なることがあります。

新しい問題は出題傾向の分析が最新で、より実践的な演習が可能になっています。

これまでの内容を見直して改良が加えられていることがほとんどなので、対象としている年度は必ずチェックしておきましょう。

自分の現在の学力で選ぶ

SPI3対策の問題集は、学習の進捗や目的に応じて適切なものを選ぶことが大切です。

以下のような観点で選ぶのもおすすめです。

初心者向けの問題集

  • ・詳細な解説つきで基礎をしっかり学べる
  • ・解法の考え方やポイントが丁寧に説明されている
  • ・SPI3の出題形式に慣れていない人に最適

実践向けの問題集

  • ・問題数が多く、応用力を鍛えられる
  • ・模擬試験形式で本番に近い演習ができる
  • ・すでに基礎が身についている人向け

分野ごとの使い分け

  • ・言語問題:読解力を鍛える解説つき問題集がおすすめ
  • ・非言語問題:多くのパターンに触れられる問題数の多い問題集が適している

SPI3の対策では、自分の学習状況に合わせた問題集を選び、効率的に学習を進めましょう。

対策する期間で選ぶ

SPI対策のための問題集選びは、学習期間に合わせて検討しましょう。

準備期間の長さによって、選ぶべき最適な問題集の種類が変わってきます。

時間に余裕がある場合は、言語・非言語・性格適性の3分野をそれぞれ専門的に学べる問題集が効果的です。

短期集中で学習する場合には、要点を絞った総合的な問題集を活用することをおすすめします。

学習スケジュールを考慮して、正しい教材を選択することが大切です。

以下の記事では、効率的なSPI対策の方法について詳しく説明しています。

入念な準備に役立つ情報をまとめていますので、ぜひご確認ください。

SPI対策は必須?その理由は?万全に準備して試験を迎えるためのバイブル!

対策したい内容で選ぶ

SPI3の試験対策では、学習の目的を明確にすることが大切です。

総合的な実力アップを目指すか、特定の分野を重点的に学ぶかによって、選ぶべき問題集も異なります。

問題集には、広い範囲を扱う総合タイプと、特定の分野に絞った専門タイプがあります。

効率的な学習のために、まずは自分が強化したい分野を具体的に目指していきましょう。

この記事の続きでは、時間制限がある方向けの対策方法を解説しています。

学習方法に不安がある方は、必要な情報が得られますので参考にしてください。

SPI対策が間に合わない方のための方法を解説

自分の受けたい企業で選ぶ

自分が受けたい企業で実施されるSPI3の形式を事前に確認することが、試験対策の始まりとなります。

試験形式によって出題内容が大きく異なるため、広範囲な準備が必要です。

今後テストセンター対策を重点的に行っても、実際の試験がペーパー形式になって学習内容とのギャップが生じます。

採用企業の多くは、SPI3や適性検査の実施形式を事前に公開しています。

その情報をベースに、試験形式に合った問題集を選んで学習することが効果的です。

評価・口コミを参考にする

各企業が採用している試験形式に合わせて対策することで、高得点を目指せます。

例えば、テストセンター対策用の問題集で学習していても、実際の試験がペーパー形式だと出題範囲が異なる場合もあるのです。

多くの企業は選考過程で実施する試験形式を公表しているため、採用サイトや就活エージェントなどで情報を確認できます。

志望企業が採用している試験方式に特化した問題集で練習することをおすすめします。

実際に手に取って数ページ見てみる

SPI対策の問題は数多く市販されているため、選択に迷ってしまうことも多々あるでしょう。

自分に適した問題集を見つけるには、実際に内容を見てみることが参考になります。

書店やインターネット上の評価を確認することで、問題の特徴や使いやすさがわかります。

高い評価を得ている問題集は多くの受検者が選んでいるので、最初の一冊として検討してみましょう。

SPI3を分野・科目別で対策する

SPI3における得点の目安を把握することで、効率的な学習計画を立てられます。

言語分野の試験は、複数の科目に分類されており、その中でも長文問題が高得点への重要なポイントです。

長文の出題は通常 1 問ですが、正答率が高いと追加で 2 問目以降が提示される仕組みとなっています。

多くの長文問題が出題される状況は、テスト全体での高得点を示す指標とされています。

長文問題は難易度が高いと感じる受検者が多く、学習の優先順位を下げがちです。

そのため、「語彙・熟語」は基礎的な学習から始めて、長文読解は基礎固めの後に重点的に取り組むとよいでしょう。

このように長文対策に力を入れることで、他の受検者との差別化が図れます。

学習方法として、基本的な空間力を一定レベルまで高めた後に、長文問題に特化した課題に取り組むことが効果的です。

各科目の目標金額を意識しながら、段階的に学習を進めていくことをおすすめします。

科目目安・基準
言語問題長文問題の出題が多いほど得点は高くなる
非言語問題推論の問題が多いほど高得点
英語長文問題が多いほど高得点

以下の記事では、分野別の出題形式や突破するためのコツを紹介しています。

具体的な例題と回答も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

SPIの例題を繰り返し解こう!分野別出題形式と選考通過のコツを紹介

【過去問・例題あり】SPIの問題を種類別に解説!

SPI3の対策は専用の問題集でないと駄目なのか

SPI3の問題は中学卒業レベルのものが多いため、学校の教科書や受験で使用した参考書でも対策には使用できるはずです。

ただし、SPI3の出題範囲は学校で習う範囲と微妙に異なりますし、的外れな範囲も載っているケースもあります。

専用の問題集の方がSPI3向けに作られているため、無駄のない対策が可能な点からもおすすめします。

学校の参考書などは勉強の補助的なものに使用し、メインは問題集を解く方が効率良く対策できるのではないでしょうか。

おすすめのSPI3問題集5選

こちらではおすすめのSPI3の問題集を紹介します。

問題集にもさまざまな内容をおさえたものがあるので、自分に合った問題集選びの参考にしてください。

ここでは少なくとも2024年以降の年を対象にした問題集を紹介します。

2026年度版 最新! SPI3 完全版

2026年度版 最新! SPI3 完全版の表紙

出典:2026年度版 最新! SPI3 完全版 | 高橋書店

SPI3の試験対策として、あらゆる試験形式に対応できる問題集を選ぶことが重要です。

この問題集の特徴として、全53単元を網羅しているので言語・非言語・性格検査を含むすべての分野をカバーできます。

さらに練習問題が約430問収録されているため、豊富な問題数で実践力を養えます。

効率よく学習できるように、各科目の出題頻度がわかり、苦手な分野を重点的に学習できるでしょう。

どの問題集を選べばよいか悩んだ際には、この1冊を活用して効率よくSPI3対策を進めましょう。

SPI3&テストセンター 出るとこだけ!完全対策 2026年度版

SPI3&テストセンター 出るとこだけ!完全対策 2026年度版の表紙

出典:rakutenブックス

テストセンター形式に特化した実践的な問題として、就活ネットワークの教材を紹介します。

苦手分野を持つ学生の視点で作成されており、実際の出題実績に基づく問題を収録しているのがポイントです。

過去の受検者からの情報をベースに作成されているため、以下の特徴があります。

  • ・実際の試験で出題される可能性が高い問題に触れられる
  • ・苦手分野でも分かりやすい解説が付属
  • ・テストセンター形態の特徴を意識した構成

実践的な演習、本番の試験に向けた効果的な準備が可能です。

これが本当のSPI3だ! 2026年度版

これが本当のSPI3だ! 2026年度版の表紙

出典:『これが本当のSPI3だ! 2026年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】』(SPIノートの会)|講談社BOOK倶楽部

SPIノート会による実践的な総合対策問題集を紹介します。440ページ超の内容で、テストセンター、ペーパーテスト、WEBテストの3つの試験形式に対応しています。

主な特長は以下の通りです。

  • ・言語・非言語問題の詳細な解説
  • ・性格検査の傾向と対策
  • ・試験当日のポイント解説

基本的な難易度設定により、SPI3学習の入門者に最適な教材となっています。

試験形式ごとの具体的な対策方法も網羅しており、実践的な準備ができます。

2026年度版  7日でできる! SPI必勝トレーニング

2026年度版  7日でできる! SPI必勝トレーニングの表紙

出典:Amazon.co.jp: 2026年度版 7日でできる! SPI必勝トレーニング (「就活も高橋」高橋の就職シリーズ) : 就職対策研究会: 本

高橋書店が提供する効率重視の対策問題集について紹介します。

7日間で学習が完了するように構成された内容で、無駄のない学習が可能です。

200名を超える大学生の実績データに基づいて作成されているため、実践的な問題に取り組めます。

各問題の正答率データが信頼されており、自分のレベルに合わせた学習計画が立てられます。

2025年度版には複数のシリーズが展開されており、これらを組み合わせた総合的な対策も効果的です。

2026最新版 史上最強SPI&テストセンター1700題

出典:2026最新版 史上最強SPI&テストセンター1700題

この問題は豊富な練習問題数が最大の魅力となっています。

SPI3の試験範囲を網羅する内容構成です。

分野問題数
言語800問以上
非言語500問以上

各問題には丁寧な解説が付いており、学習効果が高められます。

この1冊で以下の要素に対応できます。

  • ・言語分野の総合的演習
  • ・非言語分野の実践的な訓練
  • ・性格適性検査の対策
  • ・英語力の向上
  • ・論理的思考力の強化

大事な問題で実力アップを目指す学習者に最適な教材です。

問題集を用意し過ぎるのは逆効果

SPI3対策における問題集の活用方法について解説します。

複数の課題を同時に学ぶことは、以下のような弊害もあるので、注意が必要です。

  • ・学習内容の進み度が低い
  • ・進捗管理が勇敢になる
  • ・モチベーションの低下を考える

1冊の問題集の内容を確実に理解してから、次の教材に進むことでなんとかな実力向上が期待できます。

まとめ

SPI3の試験では、問題による計画的な学習なしでは高得点の獲得は困難です。

そもそも他の就活生も対策したうえで試験に臨むでしょう。

継続的な学習によってSPI3試験の合格ラインを突破することが重要です。

そのため、自分のレベルや学習スタイルに適した問題集の選択が必要になります。

そこで説明した問題集の選択のポイントを参考にして、最適な教材を見つけてください。

学習しやすい問題集との出会いは、効率的な試験対策への近道となります。

早期からの課題検討と計画的な学習で、一歩先の企業から将来の確実な獲得を目指しましょう。

他のおすすめ記事

もっと見る