記事更新日:2024/1/30/
SPI対策が間に合わない方のための方法を解説

はじめに

SPI対策がまだできてなくて、慌てている方々もいらっしゃるのかもしれません。

学校や、仕事が忙しくて、どうしてもSPI対策に着手できない……という方々もいることでしょう。

しかし、間に合わないという方々も、あきらめるのはまだ早いです。今から短い期間に出来るSPI対策から始めていきましょう。

・SPI試験が目の前まで迫っている

・SPI試験対策に手がついていない

・効率的にSPI試験対策を行いたい

などという就活生の方々は、ぜひ一読ください。

できるだけ早くSPI対策が必要!

SBIとは、「Synthetic Personality Inventory」を略した言葉であり、適性検査のことを言います。

「適性検査」とは、企業で採用を決定する際、就活生たちの能力がどの程度あるのか、どのような人物であるのかを把握するために使用される試験です。

SBIには、大きく分類して「能力検査」と、「性格検査」があります。

実際問題、適性検査として使用されているものは様々あるのですが、日本で多くの企業が使用しているものは、この「SBI」です。

SPIは、年間でおおよそ14,400社が利用し、215万人もの就活生の方々が試験を受けています。

人気の企業では、多くの就活生がやむなく殺到してしまうことでしょう。

そのような場合、企業は、就活生の方々をふるいにかける意味合いで、SPIを実施することもあります。

そのような意味でも、SBIは内定のための第一関門と言うことができるでしょう。

SBIがすべてではありませんが、確実に突破しないことには次につなげることができません。

本来であれば、できるだけ早くSBI対策をしておくのがいいでしょう。

ただし、それが出来ず間に合わないであたふたしている方々もいます。

SBIの内容

SPIの検査は大きく分けて2つあります。

それは、就活生の方々の性格であったり、人となりを測定する「性格検査」であり、就活生の知的能力を測定する「能力検査」です。

性格検査

SBIで行われる「性格検査」では、その人の性格であったり、人との接し方、また、仕事に対しての取り組み方……などといった、人がらに関しての性格を測定していきます。

物事や人、目標などに対する基準となる考え方に、自身がどの程度当てはまるかを選択していきます。

性格検査の問題は、おおよそ300問あり、あてられた時間は30分から40分ほどです。

性格検査は、企業が就活生の方々の人柄であったり、人がらを把握するための検査であり、この結果を踏み企業では、自社の業務内容、社風にマッチしているかであったり、入社後どこの部署に配属することが適切であるのかなどの判断材料にします。

ですから、SPIの性格検査は、自分自身の気持ちに素直に従って、回答することが望ましいです。

中には、自身を良く見せようと思い、偽った回答をしようとする方々もいらっしゃるかもしれません。

しかし、嘘はすぐに見破られてしまうことでしょう。

そのためにターゲットとしている希望企業に落ちてしまうのはあまりにもったいないです。

仮に偽り上手くスルーできたとしても、その企業が、あなたの適性に合っていない可能性があるため、今後入社して仕事面でいろいろ苦労してしまうこともあるでしょう。

能力検査

SBIの「能力検査」では、その人にもともと存在している知的能力を問い、「言語力」であったり「計算力」といった基礎学力の検査以外、「論理的思考力」であったり、「一般常識」などがどの程度身に付いているかを測る試験が行われます。

また、能力検査は、「言語分野(国語)」「非言語分野(数学)」から成り立っています。

さらに、それぞれ企業によってはオプション検査があり「英語」、「構造的把握力」を実施していることもあります。

主として中学から高校レベル程度の質問が出題されます。

たとえば、「非言語分野」では、高校数学I・Aまでの範囲の中から質問が選出される傾向があります。

基本的な計算問題もあり、図表から読み取り解答する質問、難題と言われている「推論」などの問題が出題されています。

ただし、文系、理系の方々ともにすでに学習している範囲からの出題となるため、決して難しい質問が連続して出されている訳ではありません。 

まずは、SPI対策で出題される質問の傾向を掴むことが大事であり、徹底した対策を行うことで、ハイ得点につなげることができるはずです。

一方で「言語分野」では、 国語の質問が出され、 言葉の意味を理解することができているか、話の要旨を理解することができているかが問われます。

企業によって違いはあるのですが、基本的には、30分程度で40問ほどの質問が出題されます。

ですから、1問にかけることができる時間はせいぜい1分以下です。

スピーディーに対応するためにもコツをつかむことが大事です。

決してハードルは高くはありません。

かと言って安心も禁物です。公式や考え方自体を理解できていないと簡単には解けない問題が多く、SPI対策も想像している以上に時間がかかるものと捉えておくべきです。

SPI対策が間に合わないのはマズイ?

結論を言えば、SPI対策が間に合わない方々は、落ちてしまう可能性が充分にあります。

SPIは出題範囲が幅広く、充分な勉強時間を確保しないと良い成績をとることができません。

ひとつひとつの問題は、基礎的な内容であり、それほど心配する必要もないのですが、SBIには、出題範囲がかなり幅広い特徴があります。

一般的に言えば、SPI対策として、最低で30時間、さらに高得点を得たいと思うのであれば倍の60時間以上の勉強時間が必要だとされています。

間に合わないと思っても、受かりたいと思えば最低限のSPI対策が必要です。

もう駄目だとあきらめてしまうのではなく、残された時間をどう有意義に活用するかがポイントです。

間に合わない人たちは、どうSPI対策すればいいか

もう試験が数日後に迫って、とうていSPI対策が間に合わないという方々もいるでしょう。

「数日」……というのはかなり対策するのに難しい期間ではあるのですが。

まずは、そのような短期でも何をできるかを考える必要があります。

残りわずかという就活生の方々の場合は、まずは、非言語の頻繁に出題される問題を把握し、練習問題を繰り返し解くことをしていきましょう。

それでもごくごく短期であるため、勉強する範囲は、かなり限定的に行う意識が必要です。

実際には、言語分野はある程度その場の知識で解けることもあるのですが、非言語分野はそうではなく、解き方がわからないとかなり難解です。

さっそく、SPI問題集を購入して、最低レベルで、非言語の最頻出問題に集中して行うようにしましょう。

もう少し余裕がある……という方々の場合は、非言語だけでなく言語の頻繁に出題される分野にもトライしてください。

こちらも実際には、

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法

などに対しては、SPI対策が必要です。

知識として知っているだけで、ずいぶん違ってくることでしょう。

もう少しゆとりがある……という方々の場合は、模試の受験にもチャレンジしてみるといいでしょう。

  • ペーパーテスト
  • Webテスト
  • CBT

……など、実際の受験形式に合わせた模試を受けることで、試験の流れであったり、雰囲気をリアルにつかむことができます。

間に合わない就活生のためのSPI対策(言語分野)

SPI対策の「言語分野」では、間に合わないという方々は、

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法

に絞って勉強をしましょう。

二語の関係

「二語の関係」とは、あらかじめ2つの種類語が与えられ、それぞれの語のあいだにどのような関係があるかを解答する質問です。

頻出の二語の関係は大きく分けて、

  • 同意語関係
  • 反意語関係
  • 包含関係
  • 役割関係
  • 原料関係
  • 並列関係
  • セット関係

となります。

たとえば、出題される質問は以下のような感じです。

最初に示した2つの語の関係を踏まえ、同じ関係をもつモノをA~Cより選びましょう。

■カメラ:撮影

A ドラム:バチ

B 電子レンジ:パソコン

C コピー機械:プリント

この解答は、Cとなります。

この一例を確認しても、落ち着いてのぞめば別に難しいことはありません。

語句の意味

「語句の意味」では、質問文で説明されている文章と同じ意味あいの語句を選ぶ試験です。

こちらもじっくり考えれば解答できるような問題ですが、実践にかけられる時間は、たった数十秒程度であるため、できるだけスピーディーに解答できるかが決め手です。

【】の言葉と、意味が合致しているものをひとつ選びましょう。

 

今期売上げがアップできるとは【断言】することができない。

A. 進言

B. 推定

C. 発言 

D. 確言

E. 提言

この解答は、Dの「確言」です。

語句の用法

「語句の用法」の質問です。

【】で示した語句と同じ意味、用法の語句を選びましょう。

電車【で】つい寝てしまった。

  1. 腹痛で早退する
  2. よく噛んで食べる
  3. コンビニで買う
  4. 一人で暮らしている

この答えは、コンビニで買うのCです。

間に合わないという方々のためのSPI対策(非言語分野)

ここでは、「非言語分野」の問題も確認しておきましょう。

場合の数

「場合の数」では、質問を正確に理解して、どのようなパターンが考えられるか適切に判断する能力が要求されています。

男の子7人、女の子6人の中からお掃除当番を2名選びたい。男の子、女の子それぞれ一人ずつを選ぶとき、何通りの方法があるでしょうか……。

男の子、女の子でお掃除当番に選ばれる可能性は、それぞれ7通りと6通りです。7×6=で42通りとなります。

出題形式がある程度決まっているので、解き方を覚えておくことで時間短縮につなげることができるでしょう。

確率

「確率」の質問は、結構苦手としている就活生も多く、SPI対策の中でも重視しなければならないポイントです。

かつ、確実に抑えておくことで、高得点につなげることができるでしょう。

リンゴが3個、ミカンが6個入っています。ここから同時に2個の果物を取り出すとき、ミカンを2個取り出す確率はどのくらいでしょうか。

2個のミカンを取り出す組み合わせの数は、3C2です。(3×2/2×1)また、起こりうるすべての可能性は、6C2となります。(6×5/2×1)よって、2個のミカンを取り出す確率は、3C2/6C2です。

約分後計算すれば、1/5です。

集合

「集合」では、質問で複数の集団に関しての数情報が提示され、情報をもとにして解答します。

高校生300人にリサーチしたところ、サッカーを得意とする人たちが200人、ベースボールを得意とする人たちが120人いました。このことより、どっちかのスポーツだけ得意である人たちの人数を調べたいのですが……。 

サッカー&ベースボール両方とも得意である人たちが50人いれば、サッカーとベースボールどちらか一方だけ得意である人は何人でしょう。

A 270

B 200

C 220

D 270

E 230

 

解答はCの220です。

サッカーだけ得意な人は、200 – 50で 150人です。一方でベースボールだけ得意な人たちは、120 – 50で70人です。 

よって、どちらか片方だけ得意な人たちは150 + 70で 220人となります。

一見難題な質問に見えるかもしれませんが、解答方法のコツを得ていれば、シンプルな問題にも感じられることでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は、間に合わないという方々のためのSPI対策について解説しました。

SPI対策が間に合わなくても、あなたがもしも数字にもともと強ければ、SPI試験は難なくクリアすることができるかもしれません。

SPIの非言語分野において、中学・高校数学の事前知識が必要となるからです。

しかし、そうでない方々でも残り少ない時間で解き方のコツなどをマスターしておけば、随分解答するのが楽と感じられることでしょう。

間に合わないからこそ、要領のいいSPI対策が必要です。

まずは、この記事を読むことからはじめてみてください。

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